八戸市議会 2019-03-12
平成31年 3月 予算特別委員会-03月12日-02号
平成31年 3月
予算特別委員会-03月12日-02号平成31年 3月
予算特別委員会
予算特別委員会記録(第2日目)
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平成31年3月12日(火)
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出席委員(28名)
委員長 藤 川 優 里 君
副委員長 高 橋 一 馬 君
委員 久 保 百 恵 君
〃 岡 田 英 君
〃 日 當 正 男 君
〃 中 村 益 則 君
〃 苫米地 あつ子 君
〃 田 端 文 明 君
〃 冷 水 保 君
〃 三 浦 博 司 君
〃 高 山 元 延 君
〃 夏 坂 修 君
〃 吉 田 淳 一 君
〃 伊 藤 圓 子 君
〃 山 名 文 世 君
〃 古 舘 傅之助 君
〃 小屋敷 孝 君
〃 森 園 秀 一 君
〃 壬 生 八十博 君
〃 松 橋 知 君
〃 立 花 敬 之 君
〃 前 澤 時 廣 君
〃 田名部 和 義 君
〃 八 嶋 隆 君
〃 寺 地 則 行 君
〃 大 館 恒 夫 君
〃 坂 本 美 洋 君
〃 吉 田 博 司 君
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欠席委員(2名)
豊 田 美 好 君
秋 山 恭 寛 君
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説明のため出席した理事者
教育長 伊 藤 博 章 君
まちづくり文化スポーツ部長
原 田 悦 雄 君
財政部長 岩 田 真 奈 君
農林水産部長 出 河 守 康 君
健康部長 佐々木 勝 弘 君
市民防災部長 石 田 慎一郎 君
建設部長 渡 辺 昇 覚 君
都市整備部長 大志民 諭 君
教育部長 吉 田 幸 司 君
総務部理事 上 野 統 久 君
まちづくり文化スポーツ部次長兼
まちづくり文化推進室長
前 田 晃 君
スポーツ振興課長 下 村 晃 一 君
財政部次長兼財政課長 秋 山 直 仁 君
財政部次長兼住民税課長
板 橋 裕 幸 君
収納課長 関 川 義 文 君
水産事務所長 茨 島 隆 君
水産事務所副所長 間 英 昭 君
健康部次長兼国保年金課長
保 坂 高 弘 君
国保年金課参事 関 向 昌 子 君
市民防災部次長兼市民課長
阿 部 寿 一 君
防災危機管理課長 榊 原 正 克 君
建設部次長 八木田 満 彦 君
建設部副理事兼港湾河川課長
大 山 幹 友 君
港湾河川課参事 佐々木 益 澄 君
道路建設課長 佐々木 秀 樹 君
道路維持課長 久 保 晶 敬 君
道路維持課参事 森 匤 俊 君
道路維持課参事 舘 花 正 義 君
道路管理事務所長 林 下 孝 君
建築住宅課長 松 田 幸 雄 君
都市整備部次長兼都市政策課長
畠 山 智 君
都市整備部次兼区画整理課長
元 沢 千 寿 君
駅西区画整理事業所長 豊 川 雅 也 君
公園緑地課長 石 橋 敏 行 君
建築指導課長 玉 井 由 朗 君
教育部次長兼教育総務課長
橋 本 淳 一 君
教育部次長 小笠原 徹 君
学校教育課長 中 村 雅 臣 君
教育指導課長 西 山 康 巳 君
社会教育課長 工 藤 浩 範 君
図書館長 千 葉 玲 子 君
総務部副理事 田 村 勝 則 君
総務部参事 寺 牛 憲 行 君
総務部参事 橋 本 広 功 君
総務部参事 金 濱 昌 史 君
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職務のため出席した職員
事務局長 石 亀 純 悦
次長兼議事課長 池 田 和 彦
副参事(
議事グループリーダー)
山 道 隆 央
主査 知 野 大 介
〃 見 附 正 祥
〃 林 一 秀
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午前10時00分 開議
○藤川 委員長 これより昨日に引き続き、
予算特別委員会を開きます。
第8款土木費並びに関連議案第44号の説明を求めます。
◎秋山 財政部次長兼財政課長 それでは、予算及び説明書の113ページをごらん願います。
第8款土木費について御説明申し上げます。
平成31年度の予算額は159億3574万5000円で、前年度と比較しますと7億8270万7000円、4.7%の減となるものでございます。
1項1目土木総務費は、職員の人件費等のほか、次の114ページに参りまして、19節は県への急
傾斜地崩壊対策事業負担金のほか、関係団体への負担金が主なものでございます。
2項1目
道路橋りょう総務費は、職員の人件費等のほか、11節は街路灯、防犯灯の電気料金に係る光熱水費、次の115ページに参りまして、13節の
台帳作成等委託料、
防犯灯LED化エスコ事業等委託料が主なものでございます。
2目道路維持費は、13節の
舗装補修等委託料、
道路等包括管理業務等委託料、15節は側溝補修などの
構造物修繕等工事費が主なものでございます。
3目
道路新設改良費は、13節の測量等委託料、15節の
道路新設改良工事費、次の116ページに参りまして、19節の
私道整備補助金、22節の
建物移転等補償費が主なものでございます。
4目
橋りょう整備費は、13節の設計等、点検等の委託料、15節の工事請負費が主なものでございます。
5目
交通安全施設費は、13節の
区画線設置等委託料、15節の交通安全施設に係る工事費が主なものでございます。
次の117ページに参りまして、3項1目港湾費は、19節の国及び県が実施する港湾整備事業に対する負担金が主なものでございます。
4項1目
都市計画総務費は、職員の人件費等のほか、次の118ページに参りまして、13節は八戸駅
東西自由通路等に係る点検委託料、19節は県施行の都市計画事業に対する負担金、次の119ページに参りまして、
認定まちづくり協議会補助金、
優良建築物等整備事業補助金が主なものでございます。
2目
区画整理管理費は、職員の人件費等が主なものでございます。
3目
都市下水路管理費は、次の120ページにわたりますが、13節の
浚渫清掃等委託料が主なものでございます。
4目公園費は、13節の
公園維持管理等委託料、
公園等包括管理等委託料、
館鼻公園指定管理料、15節の
公園整備等工事費が主なものでございます。
次の121ページに参りまして、5目八戸公園費は、13節の
こどもの国等指定管理料が主なものでございます。
6目緑化事業費は、11節の
配布用草花購入等の消耗品費、13節の緑化まつり、菊まつりの
会場設営等委託料が主なものでございます。
7目
都市公園事業費は、13節の仮称・八戸駅
西中央公園整備に係る設計等委託料、次の122ページに参りまして、15節の
公園整備等工事費が主なものでございます。
8目八戸新
都市開発整備事業費は、23節の
土地区画整理事業負担金立替費償還金でございます。
9目
市街地整備調査事業費は、13節の売市第三地区に係る
検討調査業務等委託料が主なものでございます。
10目
屋内スケート場施設整備費は、13節の
中地用設備設置等委託料、15節の
施設整備等工事費、18節の
施設用備品購入費が主なものでございます。
11目
特別会計整備費は、
土地区画整理事業、下水道事業、
公共用地取得事業の各特別会計に対する繰出金でございます。
5項1目住宅管理費は、次の123ページにわたりますが、職員の人件費等のほか、13節の
空き家再生事業等委託料、
市営住宅等指定管理料、19節の
被災者定着促進事業住宅再建補助金が主なものでございます。
次の124ページに参りまして、2目住宅整備費は、14節の
借り上げ市営住宅に係る借上料、15節の市営住宅の屋根、外壁改修ほかの工事費が主なものでございます。
6項1目河川管理費は、15節の準用河川、普通河川の改修等工事費が主なものでございます。
2目排水路管理費は、13節の浚渫等委託料、15節の
排水路整備等工事費が主なものでございます。
以上で第8款土木費の説明を終わります。
◎前田
まちづくり文化スポーツ部次長兼
まちづくり文化推進室長 それでは、議案第44号八戸市
屋外広告物条例の一部を改正する条例の制定について御説明いたします。
議案書では31ページ、32ページとなりますが、本日は説明資料をタブレットに配信しておりますので、そちらをごらんいただければと思います。
まず、改正の理由でございますが、屋外広告物の設置者等に対し、許可に係る屋外広告物等の劣化及び損傷の状況についての点検義務を課すためのものでございます。
次に、改正の内容について御説明いたします。今回追加いたします第20条の2は点検について定めるものですが、本条例に規定する許可を受けている広告物の表示者等に対し、屋外広告士その他規則で定める有資格者に屋外広告物の劣化及び損傷の状況を点検させる義務を課すものでございます。ただし、一部規則で定める広告物については、対象から除外するものでございます。
また、第22条第1項は措置命令でございますが、さきの点検の規定に違反して広告物を表示する表示者等に対し、屋外広告物の表示の停止または是正措置を命ずることができることとするものでございます。
次に、3、規則に定める内容について補足して御説明をいたします。まず、点検者の資格要件でございますが、国家資格となる屋外広告士のほか、資料に記載のとおりでございます。
また、点検義務の適用除外となる広告物でございますが、張り紙やのぼり旗などの簡易なもので、資料に記載のとおりでございます。
次に、経過措置について御説明いたします。条例施行日に既に屋外広告物の更新許可を受けているものにつきましては、次回の更新の際に安全点検の義務を課すことといたします。
最後に、条例の施行期日でございますが、平成31年4月1日としております。
以上で説明を終わります。
○藤川 委員長 これより質疑を行います。
御質疑ありませんか。
◆夏坂 委員 私からは、8款2項
道路異状通報メールについてと、8款2項都市計画道路3・3・8
号白銀市川環状線の尻内工区についての2点お伺いしたいと思います。
まず、
道路異状通報メールについてでございますが、これは一昨年の10月から運用を開始しておるかと思います。市民からこれまでいろんな道路とか、さまざまなふぐあいを電話等ではなくて、メールで通報していただいて、スピーディーに課で修繕の対応をしていただくというものだと思うんですけれども、これまでの、直近までのメールによっての市民からの依頼件数の実数といいますか、推移を教えていただければと思います。
◎久保 道路維持課長 夏坂委員にお答え申し上げます。
これまでのメールの件数ですが、平成30年度になりますけれども、トータルで57件でありまして、内訳は、舗装補修に関するものは21件、歩道補修に関するものは1件、側溝補修は12件でありまして、その他23件となっております。その他につきましては、倒木、草刈り、道路冠水、それから国道、県道に関するものなどとなっております。
以上です。
◆夏坂 委員 わかりました。実際、これはメールということでございますので、文章のほかにも現場の写真なんかが添付されてくる場合もありますけれども、どうなんでしょうか、ほとんど写真つきで来るものなのか、それとも文面、文章だけで来るものなのか、その割合みたいなのはいかがでしょうか。
◎久保 道路維持課長 割合まではちょっとカウントしていませんでしたけれども、メールのトータルを見れば、3分の1ぐらいが写真も添付されてきております。
以上です。
◆夏坂 委員 そうしますと、受ける側とすれば、本当は文章だけではなくて、写真なんかも添付されたほうがよりわかりやすいと思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。
◎久保 道路維持課長 1度メールが来て、こちらから返信するんですけれども、それに写真を添付してくださいという作業があるものですからちょっと煩わしいのもあるかもしれませんが、それで写真の添付はいないんですけれども、今までメールをいただいた後、現場の確認ができなかったことはないものですから、現状でいいのかとは思っております。
以上です。
◆夏坂 委員 わかりました。現状のままでいいということでございますが、私も本会議でいろいろ御提案申し上げた部分もあって、他の自治体のいろんな通報システム、例えばいわゆるGPSなんかを使った位置情報なんかが素早くその場でわかるようなものもあったりとか、最近ですと、やはり今のSNSに合わせてツイッターであったりとか、あとは、今LINEを使う方が非常に多いということで、その場で、携帯のLINEを使ってその場所であったりとか、もちろん位置情報がありますので、写真つきで位置情報も送って、担当課もすぐ対応しやすいと。兵庫県芦屋市なんかがLINEを使っての通報メールのシステムをスタートしております。
市としては、今のままで当面は多分やられるんだと思いますけれども、他の自治体の先進事例をいろいろ参考にしていただいて、今の時代に合ったツールを使った通報システムという部分も今後可能性として検討していただければと要望して、この項目は終わりたいと思います。
次に、都市計画道路3・3・8
号白銀市川環状線の尻内工区でございます。
これは都市計画道路でございますので、県が整備をしているところでございますけれども、相当な年数をかけてここに至って、今、尻内工区も橋脚の工事にかかったり、また買収なんかも始めておるかと思いますけれども、現時点の進みぐあいといいますか、あとは来年度の工事予定、それから今後の尻内工区の完了の見通しといいますか、これは何年ということで具体的な数字まで出すのはなかなか難しいと思いますけれども、その辺の見通しを県のほうからどのように伺っているかというのをまずお伺いしたいと思います。
◎佐々木 道路建設課長 現在の進捗状況については県のほうから伺っておりまして、平成30年度末事業費ベースで進捗率50%と伺っております。用地補償ですが、今年度は国道104号から馬淵川間の買収を完了し、全体で74%になると伺ってございます。工事につきましては、P4橋脚が完了し、P1、P2橋脚を現在施工中であります。それで、地盤改良を今年度中に完了予定と伺っております。
次に、平成31年度の事業予定でございますけれども、用地補償は90%を完了させることを目標に進めている、馬淵川から国道454号間の用地を推進する、工事につきましては、P1、P2橋脚を引き続き施工し、A1橋台に着手すると県のほうから伺ってございます。完了見込みについてでございますけれども、青森県からは用地取得の完了のめどが立っていないこと、また事業費確保が不明瞭なことから完成の見込みは明言できないが、できる限り早期完成を目指して事業の進捗を図ってまいると伺っております。
以上でございます。
◆夏坂 委員 やっぱり用地買収の用地取得の部分が馬淵川から西園小学校に向かう途中に数十件あるので、その辺に時間を要する部分があるのかと思うんですけれども、その辺の用地買収の件でなかなか進みにくいとか、情報なんかは県のほうから伺っていますでしょうか。
◎佐々木 道路建設課長 特段その部分の情報はないんですけれども、やはり相手があることですので丁寧に対応していただいていると思っていますので、まず順調ではないかと思っております。
以上でございます。
◆夏坂 委員 わかりました。環状線は大変重要な道路だと思っております。駅に直結するといいますか、今、駅周辺、駅西を中心に区画整理、また多目的アリーナを中心としたまちづくり、発展性が非常に見込まれております。また、
スマートインターチェンジも今月供用開始ということで、周辺の道路整備なり、まちづくりが進んでいる中で、やはり1年でも2年でも早くこの環状線尻内工区、行く行くは市川、新産業団地のほうに進む、つながる道路として非常に大事な環状線であるかと思いますので、用地買収の課題もあるかと思いますけれども、市としても、これは周辺住民の方は、これから工事が本格的に入ると、もちろん西園小学校の学区内ということもあって、子どもの通学であったりとか、工事の面でいろんな危険性、安全性の問題もかかわってくると思います。そこは、例えば小学校、もしくは保護者、地域住民の方々への丁寧な説明とかをしていただくように市からもぜひ県のほうにお願いをしていただきたいと思います。それをやるとともに、1年でも早い完了に向けて、市としても県と連携していただきながら進めていただきますよう要望して、終わりたいと思います。
○藤川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆八嶋 委員 私は、公園費についてお尋ねいたします。
工事請負費に8500万円が入っていますが、私は前にも申し上げましたが、白山台の通称しおんの森公園というのが、これは前の市議会議員の工藤智幸さんが
八戸ニュータウンまちづくり協議会の会長で、亡くなった菊地敏明議員の奥さんたちが一生懸命
コミュニティづくりで、特に公園の活動というんですか、あそこに行けばわかるんですが、斜面をうまく利用して、中学生を巻き込んだりして町内で相当木を伐採したり、木を植えたりして熱心なところでありますが、地元の
八戸ニュータウンまちづくり協議会から、区画との関連もありますけれども、トイレが欲しいんだという要望が出ていますが、この予定はおありなんでしょうか。
◎元沢
都市整備部次長兼区画整理課長 それでは、八嶋委員にお答え申し上げます。
当該地区は、
区画整理課所管の土地でございます。憩いの森、通称しおんの森と呼ばれておりますけれども、現在この土地は、
八戸ニュータウンまちづくり協議会に貸し出しをしております。この土地を利用して地域づくりとか、
まちづくり活動を協議会で実施しております。今、地域住民や学校での活動をする場合は手洗いやトイレが発生しますけれども、学校や周辺の民間の施設を借りながら活動している状況でございます。
それで、トイレの設置については、現段階では土地の将来の利用計画がないことからトイレ設置は難しい状況にあると考えてはおりますが、可能な範囲で今後、地域活動の支援をしてまいりたいと思っております。
以上でございます。
◆八嶋 委員 課長、今お話を聞くと、それは非常に前向きではないじゃん。非常にネガティブな、言語明瞭意味不明とは言わないけれども、余りやらないよみたいな、地域の活動がどんどんやっているようだけれども、トイレぐらいつくってやってくださいよ。こういう言い方は変ですが。
今おっしゃったように、隣接地の名前はしゃべりませんが、
サポートセンターが非常に協力的な、熱心な人で、うちの土地がいっぱいあるんだから、どうぞ、市にトイレの分を貸しても売ってもいいよということで、一生懸命なんです。そういうこともありますから、つくるとはまだ言わなくてもいいし、ぜひとも前向きに、地域も一生懸命やっているんですから、そういうことで強く御要望を申し上げまして、簡単に終わります。お願いします。
○藤川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆松橋 委員 115ページの道路維持費について1点質問したいと思います。
委託費として
舗装補修等委託料と
道路等包括管理業務等委託料の2つを計上されておりますけれども、中身について簡単にお知らせいただきたいと思います。
◎久保 道路維持課長 松橋委員の質問にお答えいたします。
予算書の中で
舗装補修等委託料が2億700万円ぐらいなんですけれども、その中には従来行っております舗装の穴埋めが1億400万円、それと道路清掃、街路樹管理、草刈り等の委託、それぞれの委託をまとめたものがこの予算となっております。
そして、
道路等包括管理業務等委託料ですけれども、先ほど申し上げました委託内容を一括して発注する業務でございまして、これが1億2600万円となっております。将来的には全てが包括管理委託になっていく計画になっておりますので、最終的に
舗装補修等委託料とかはなくなっていくと考えております。
以上で説明を終わります。
◆松橋 委員 ありがとうございます。これにつきましては、昨年の9月、小屋敷議員の質問で流れは大体わかりますけれども、来年度も全面的に包括的な管理業務に委託をしていくと今答弁された流れのとおりだと思います。
そこで、この流れの中で、実は平成29年度と平成30年度に類家地区で実施しているわけですけれども、ここを実施した段階でこういう効果があったんだとか、こういう課題が残ったんだとかいう検証をされたのかどうかが1つと、それから、先ほども答弁がありましたように、新年度予算に計上されているとおり、中央地区を包括管理していくわけですけれども、これに新たに追加、生かされたものがその試行の中であるのかどうかお伺いします。
◎久保 道路維持課長 平成30年度に試行的に行いました包括管理委託では、課題といたしまして、本来、包括管理委託というのは業者の裁量に任せて簡易な修繕等を行ってもらうことになっているんですけれども、業者もふなれだったこともありますけれども、私たちの指示も悪かったのかもしれませんが、その裁量が発揮されませんで、市からの指示によって舗装補修とかを行っている状態でしたので、それが課題と思っております。
あと、利点といたしましては、街路樹の管理もお願いしていたんですけれども、それにつきましても、いつも街路樹の剪定委託は、この路線をいついつやってくださいと発注するんですが、剪定しなくてもいいような場所もあるわけなんですけれども、それも一気にやっていったものですから、包括管理に移行したことによって街路樹を剪定するしないの判断は、専門の造園業者が入っていますので、そちらのほうで管理していただいたので、その辺はコストが縮減できたのかと思っております。
あとは、平成30年度に試行を行いまして、平成31年度に移行するんですけれども、平成31年度の分を2月に契約いたしまして、その中の業務内容は一緒なんですけれども、
パトロールコースの計画的な巡視とか、それから、年間どういうのをやっていくという業務計画書を立てながら進めてもらうように指示はいたしております。
以上です。
◆松橋 委員 ありがとうございました。業者でなかなかままならない部分、あるいは逆に多くやってくれる部分とかいろいろあると思いますけれども、この試行の基本は、やはり試行する中で業務を見直し、さらによりよくしていくことが試行の基本だと思いますので、新年度から新たに5地区をやるわけですけれども、そこにおいてはもう少し小まめに効果、それから課題を検証する中で次の本実施になるのか、また、もう少し試行の段階になるのか、市内全4地区に分かれて、その1地区が来年度だということですので、本実施に向けてはもう少ししっかりとした検証をしていただきたいと思います。
先ほども言われているように、市側と業者側の連携が1つうまくいかないと、例えば除雪車両とか、地域での火事の対応とか、そういう地域が一番心配している身近な部分についてもっと項目をふやしていく必要もあるんだろうと思いますけれども、ただ、業者にもいろいろ事情があるようですので、そういう市と業者との連携、見直し等を含めながら、やはり市にとっても、また契約をとった事業者にとってもメリットがある仕事でないと、ただコスト論だけ追求していってもこの仕事はなかなかうまくいかないのではないかと思います。
やはり一番基本は市民サービスの向上だと思いますので、そこに視点を置きながら市と企業間で連携をとってやっていただきたいということを要望しておきたいと思います。
あわせて、私は、道路の補修が進んできて、道路の穴とか、陥没とか、そういうのが大変少なくなったと思いますけれども、道路の穴による車両破損事故の件数が多いということで、これまで道路補修事業を許可してきた、予算の重点化を図ってきたという経過があると思いますけれども、この破損事故の件数の推移というのはふえているのか、減っているのかの状況をお知らせください。
◎久保 道路維持課長 道路の破損による車両の破損事故なんですけれども、平成25年から御説明いたしますけれども、平成25年は27件、平成26年が22件、平成27年が8件、平成28年が8件、平成29年が7件、平成30年が今のところ6件となっております。これは、平成26年から平成27年が激減しているんですけれども、先ほど申し上げたとおり、舗装の緊急修繕事業を行いまして、予算も大幅にふやしていただいたものですから減っているものと思います。
以上でございます。
◆松橋 委員 ありがとうございました。平成26年から5年間ですか、重点的に予算を計上してやった成果がここであらわれているんだろうと思います。そういう事故が減少しているということは大変評価をしたいと思います。
ただ、ちょっと気になるのは、平成31年度は前年度に比べて道路の補修予算が削減されていることを心配するわけであります。アスファルト舗装の耐用年数は10年程度で劣化するという話も聞いておりますが、やはりずっと普遍的なわけではないのでこれからも傷んでくると思いますので、そういう事故も減少傾向にあるということで先ほど数字で示していただきましたので、しかしながら、こういう事故は依然として絶えないわけですので、今後もそういう補修予算をしっかりと確保して、特に市民に身近な生活道路等については支障のないように、整備に力を入れていただければということを要望して、終わりたいと思います。
○藤川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆山名 委員 117ページの港湾整備事業、119ページの八戸駅西地区にぎわい交流拠点についての2点伺いたいと思います。
まず、港湾整備事業についてですけれども、一般質問でも聞いてきましたので、おさらい的な意味で伺いたいと思います。高潮対策についてでありますけれども、これについては高潮リスク低減方策ガイドラインを平成30年3月に策定して、港湾における高潮対策を推進することとしている、もう1つは、全国の各港湾において、国、県、関係機関がフェーズ別高潮・暴風対応計画を策定するとなっていましたけれども、この後、どうなんでしょう、実施計画なるものは出てきているんでしょうか。伺いたいと思います。
◎大山 建設部副理事兼港湾河川課長 山名委員の御質問にお答えいたします。
国が進めておりました、先ほどありましたフェーズ別高潮・暴風対応計画は、計画自体は今年度の末で策定はされたと伺っておりますが、それを具体的に、また地方の港でどのように適用させていくかというところにつきましては、整備局からもこういった具体的な動きとかはまだ示されていない状況になってございます。
以上でございます。
◆山名 委員 わかりました。
次に、暴風対策の施設整備についてでありますけれども、前回の答弁によりますと、いろいろ課題もあるけれども、今後、利用者から具体的なニーズや要望があった際に県に相談していきたいという答弁でありました。
ただ、風よけ施設という整備はなくてはならないものだと思っていますので、そういう意味で、荷役作業を請け負う会社等は、やっぱり直接県に申し上げにくいのかという点があろうかと思います。ですので、逆にそういったニーズがあるのかどうかということを市としてアンケートで聞いていくということをしながら県にきちんと要望していただきたいと思っているわけでありますけれども、市のほうで要望しないものを県がこういうのをやりますよとはなかなかならないんだろうと思っていますので、そこら辺を伺いたいと思います。
◎大山 建設部副理事兼港湾河川課長 お答えいたします。
前回も一般質問のところで御説明しましたが、暴風対策といったところが、まず港湾の中で効果的になるかという部分で少し疑問には思っていたところなんですが、まさに利用者から希望があれば、やはり県のほうにそういった旨を伝えていくというのは大切だと思っておりますので、今御提案いただきましたとおり、アンケートをとることは全然問題はないと思いますし、私ども地元の港湾利用者ともおつき合いしている部分もございますので、そういう中で意見を聞いて、そして要望があれば県のほうに伝えて、その事情の御説明もしたいと考えてございます。
以上でございます。
◆山名 委員 わかりました。ぜひ前向きに検討していただきたい、実行していただきたいと思います。
もう1つは、コンテナターミナルの部分ですけれども、コンテナをこれまでにも金具で固定をしてきたと述べていますが、とはいえ、津波で大幅に流されてしまったということなんですけれども、それはどうなんでしょう、金具で固定していてもなおかつ流されるということなんでしょうか。
◎大山 建設部副理事兼港湾河川課長 お答え申し上げます。
確かにコンテナは、従前からそういった大きな風が吹くとかというときには金具で固定をしているというのは実態としてやられているんですが、例えば東日本大震災のときのような津波ですと、やはりコンテナ自体が鉄ではできていますが、箱になっていますので、ある程度の水深に浸かってしまうと浮いてしまうという現象が生じてしまって、それは、つないでいたら浮かないというわけではなくて、つながった同士で全部浮いてしまうという現象が起きてしまうので、そこはどうしても防げなかったのであろうと考えております。
ただ、風に対しては相当強く、要はスクラムを組んでがっちり動かなくするという効果は発揮されると思ってございます。今のところは、コンテナの連結というのは、そういった対策でしかできないのが現状かと思ってございます。
以上でございます。
◆山名 委員 八戸港だけでない、全国的にそういうような被害が起きたということで、新たにそういう対策というのはほかでやっていないんでしょうか。今の答弁だと、まだそういう新たな対策はできていないというようなニュアンスで受けとめましたけれども、全国的な傾向はどうなんでしょうか。
◎大山 建設部副理事兼港湾河川課長 お答え申し上げます。
ちょっと勉強不足で、全国的に各港でどのような対策を新たにやっているかというのは情報としては持ち合わせてございません。申しわけございません。
以上でございます。
◆山名 委員 そこはしっかりと調査しながら対応していただきたいと思います。
次に、従業員等の避難策でありますけれども、自然災害発生時の場合ということで伺いたいと思います。これが県のほうに確認をしたところ、関係企業の方々の避難所、あるいは避難ルートが設定されているということでありますけれども、八戸市としても独自に八戸港津波避難誘導計画を策定しているわけですので、市独自にやっぱりそういったものをきちっと確認していく必要があろうかと思いますけれども、いかがでしょうか。
◎大山 建設部副理事兼港湾河川課長 お答えいたします。
市としてもその辺を調べていく必要性はあるんですが、青森県のほうで八戸港BCP協議会というものをつくってございまして、その協議会の中に臨海部企業が入ってございますので、やはりその協議会を活用して、その中で我々も情報共有していただくという形をとりたいと今のところ考えてございます。
12月に御質問いただいた案件ですが、その後、また改めて県のほうにも臨海部企業の避難先、あとは避難ルートの設定についてどのようになっているのかというところをちょっと確認してみたんですが、今、県のほうで津波浸水想定区域内に事業所が存在する、要は避難の対象となる会社が24社あるということでございました。そのうち、避難場所や避難ルートの確認が必要とこの24社はされておるんですが、そのうちの22社はそういった避難ルートを定めておるそうでございます。ただ、まだ残る2社がそれを定めていないという現状もあるようですので、青森県としては、こういった社にも早目にそういった避難ルートを定めていくように今後促していく必要性があるだろうという認識を持っているということで、我々市としましても、八戸港BCP協議会の中でそこは必要であるということは十分県にも訴えて協議をしていきたいと考えてございます。
以上でございます。
◆山名 委員 県のほうとしっかりと連携して対応をお願いしたいと思います。
次に、八戸駅西地区にぎわい交流拠点についてでありますけれども、西地区のまちづくり計画という中に出てきているんですが、駅西地区と中心市街地が連携して相互の周遊の促進を図っていくというふうに書かれていますが、これは具体的にどういう対応をしていくことになっているか伺いたいと思います。
◎豊川
駅西区画整理事業所長 山名委員にお答え申し上げます。
駅西に来ていただけるお客様を中心市街地のほうへ誘導するような施策をとっていきたいと考えております。
以上でございます。
◆山名 委員 どういう形で誘導していくのかということを聞きたいんです。
◎豊川
駅西区画整理事業所長 八戸駅は、やはり広域交通結節点でありますので、ほかから来るお客様とかがおりるという形でございますので、八戸駅にとどまるだけでなく、八戸市全体にそういう波及効果をもたらしていければということでまちづくり計画を策定しているところでございます。
以上でございます。
◆山名 委員 いま一つすとんと来ないんだけれども、要するに、そのために何かしらの方策、こういうことを考えていますとかということがあれば伺いたいということなんですが。
◎豊川
駅西区画整理事業所長 今とりあえず駅西のまちづくりについてを考えておりまして、そこの中で、要は、何回も言って済みませんけれども、波及効果を市内にもたらすような施設を持っていきたいと。アリーナができますので、そこにお客さんがいっぱい来ると、そこでただ帰るのではなくて、市内のほうにも誘導していきたいと考えております。
以上でございます。
◆山名 委員 こういう形で誘導していきますよという具体的な誘導策が早急につくられないと、ただ単なる文章的で周遊を図っていきたいという、周遊を図っていきたいのはわかりますし、いいことなんだけれども、具体的な対応をきっちり考えていただきたいということで、この点については終わりたいと思います。
もう1つ聞きたいのは、予算説明会のときにも聞いたんですけれども、駐車場が今非常に手狭になっているということで、私も2回ほど青森に行くのにえらいことをしまして、たまたま知り合いの組合の事務所がありますから、誰もいないからそこにすっと置いていったということがありますけれども、五戸議長もそういうことがあったということで、だから私だけではない、ほかの方もやっぱり感じているわけです。
そういう中でアイスホッケーの会場は3500人を収容しますと。バスケットボールは5000人の観客を収容したいと。建設協議会では、イベント等に7000人から8000人のお客さんを集めたいとなると、駐車場をどうするのということが私は一番心配なんです。せっかく施設ができたのはいいけれども、その辺をどう考えているのかということで伺いたいと思います。
◎豊川
駅西区画整理事業所長 これは夏坂委員にも一般質問ときに答弁させていただいておりますけれども、アリーナは駅から200メートルという近距離に位置しておりますので、広域交通結節点であります八戸駅から、やはり公共交通を使って来ていただくというのを推奨しております。イベント時、今想定しているのは、アイスホッケー時だと最大3500人、それからバスケットボールで最大5000人という収容規模でございますけれども、そういった場合は、基本的にはイベント興行主がその辺をどうするか考えるべきだと考えております。
ただし、やはり車で来る方もいらっしゃると思いますので、その辺の駐車場の対策につきましては、これからのまちづくりがどのように進むかによって検討していきたいと考えております。
以上でございます。
◆山名 委員 公共交通を使えば何の問題もないんです。だけれども、そうはいかない。例えば私は石手洗に住んでいても、バスを使って中心街へ行って、中心街からまた駅へ行かなければならない。一々そういうことをやっている人は少ないと思います。ですから、やっぱり今の段階できちっと駐車場の確保というものを考えていかないと、いざ実際に施設ができてしまってから大苦情が来ると思います。新幹線を利用する人たちから駐車場がないではないかと、満杯だとなってしまいますので、そこをまずきっちり確保していただきたい。
妙案もないようだし、これ以上しゃべっても堂々めぐりかと思いますので、要望という形で終わりたいと思います。
以上です。
○藤川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆中村 委員 私は、次の1項目の道路の街路樹について伺います。
先ほど答弁でもありました道路の街路樹なんですけれども、時々市民の方から交差点付近の街路樹というか、特に植え込みが視界の妨げになって横から来る車が見えないということで結構事故につながりやすい危険性があるという相談を受けたことがありまして、二、三対応していただいた事例がありましたけれども、そういった面で、歩道に植えている街路樹とか植え込みに関して、これまでどれくらいの伐採とか整理をしてきた経過があるのかどうか、数がわかれば教えていただきたいと思います。
◎林下
道路管理事務所長 中村委員の質問にお答え申し上げます。
当市では、街路樹が92路線、延長で105キロ、本数的に、平成30年4月1日現在で7346本の街路樹がございます。ただし、これは幹のある本数の捉えでありまして、植え込みとかの本数とか件数については、捉えはございません。
これらの街路樹の維持管理につきましてですけれども、これまでの取り組みといたしまして、街路樹が及ぼす障害というのが発生しておりまして、今、委員からも御指摘がございました信号、標識、看板等の見通しが悪いということであるとか、大型車両への通行の妨げ、あと幹の高い木でありますと架空線への影響、ふぐあいの懸念、倒木とか枝折れによる人的、物的な損害、あとは枝葉、落ち葉による排水溝の詰まり、スリップ事故、民地への飛散等々の障害が市民の方々から多く寄せられているのが現状でございます。
これに対しまして、近年、平成29年度、これは伐採という項目でございますけれども、委託と直営作業を含めまして、街路樹につきましては、平成29年度に約280本の伐採による撤去を行っております。今年度は1月現在で合わせまして266本の伐採、撤去を行っております。
トータル的に維持管理に関します取り組みの現状といたしましては、樹高の抑制と間伐、樹高が高くなり過ぎて架線を超える高さの木が大変多くなっております。風が吹いて幹が倒れた、枝が折れた、架線事故につながるおそれがあるものの樹高を抑制する枝切りとか間伐を実施しております。あとは交差点付近の街路樹の伐採、交差点は電柱、信号、標識等が林立する箇所で、電柱よりも太い街路樹も中には立ってございますので、視認性向上のためにその辺の伐採を行っております。あとは市民の方々から建物に枝が近く張り出しているとか、出入りの支障になるという要望をいただきながら現場を確認して、それらの剪定でありますとか、伐採に取り組んでいるのが現状でございます。
以上でございます。
◆中村 委員 詳しく答弁いただきましてありがとうございます。特に植え込みなんかは交差点の近くまで来ている現状があって、ちょうど一般乗用車的な車の視覚の妨げになる部分が多い交差点が結構あるんです。そうした部分でしっかり対応していただきたいのと、今伐採して処理をしているんですけれども、植樹についての今後の考え方というのはどういった方向性なのか伺います。
◎林下
道路管理事務所長 お答え申し上げます。
ただ切るだけではなくて、切った後に新しいものを植えるというのが本来やりたい方向ではございます。ただし、今現在の街路樹に関する維持管理費の予算的な部分で言いますと、今取り組んでいることをやるにもほぼほぼ不足の状態でありますので、方向的には新しいものに更新していくという方向性は持ちながらも、予算的にその域に達していないというのが現状でございます。
以上です。
◆中村 委員 ありがとうございます。恐らくそういう考え方の方向でいいのかと思っております。結構手入れとか維持管理費がかかる部分が多いと思います。先般も公園の木に関して、落ち葉とかが飛んでくる関係で近隣の方から大変だということもあったり、景観的には木があればすごくいい部分はあるんですけれども、場所とか位置とか、あと伸び過ぎて近隣に負担がかかっているような場所も多いと思いますので、その辺への全体的な取り組みとして、今後手がかからないような、あと安全対策を重点に考えて推進していただきたいと思っています。そういう意見を述べまして、終わります。
○藤川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆田端 委員 私からは、住宅エコポイントについて何点かお聞きいたします。
国でやっている省エネ住宅エコポイントですが、新年度から予算が680億円から1300億円に、おおよそ倍に増額をされています。内容としては、サッシやドアの開口部の断熱の改修と、外壁、屋根、天井の断熱、あとは手すりや段差解消、バリアフリーの改修などが主なこととなっていますけれども、最大で30万円補助をすると、また耐震改修では最大45万円を補助しますということですけれども、それで、業者の皆さんからは、八戸は県内でも一番寒いところです、しかし、国の断熱基準と照らしてみれば、満たしているのは1%ぐらいでしかないということが言われております。断熱のことでは八戸は県内でもおくれているのではないかということを聞いてきておりますけれども、それで、利用状況と、あと市からの周知が市民に浸透していない状況があるのではないかと受けとめておりますけれども、利用状況と周知について質問します。
◎松田 建築住宅課長 お答え申し上げます。
まず、利用状況ということでしたけれども、過去、2009年以降3度実施されているわけでございますが、これはいずれも国の制度ということでしたので、どの程度利用されていたか把握してはおらないところでございます。
そのほか周知ということでございますけれども、今回、次世代住宅エコポイント制度ということで、省エネ、耐震、バリアフリーに適合する新築の注文住宅、分譲住宅、また住宅リフォームに要する建材設備などに関することで、環境、安全安心、健康長寿、高齢者対応、子育て支援、働き方改革に資する商品等とされて、ポイントの対象になる建材、設備等について現在公募が行われているということでございます。また、この制度は国の制度で、国会での予算成立となるということですので、今後の国の動向に注視してまいりたいと思っております。
また、事務局が開設されておりますけれども、今後、全国に窓口が設けられるかと思います。過去も窓口があったようでございますので、国からの制度周知の通知等もございましたら、また対応を検討していきたいと思っています。
以上でございます。
◆田端 委員 市としても本腰を入れていただきたいということをまず意見として申し上げます。
それで、業者の皆さんからは、住宅相談というのを自主的に地域の公民館で春や秋にやってきております。それで、一昨年から急減しているというんです。1回当たりの住宅相談では10人ほど来ていたということですが、今は地域の公民館でやっても相談者が全く来なくなったというんです。これはさまざまなことが考えられるとは思いますけれども、生活に追われ、住宅の改築や改修、そのようなことを考えている状況ではないのかもしれません。
それで、業者の皆さんからは、こういう制度の利用拡大のために市で上乗せをできないかという要望が出されております。それで、全国的にも市町村で利用拡大のために上乗せをしているところがありますけれども、市としてどのような考えがあるか、上乗せをしていただきたいという要望が出てきておりますけれども、ここについてお聞かせいただきたいと思います。
◎松田 建築住宅課長 お答えいたします。
エコポイントにかかわらず、住宅改修に資するものということでよろしいかと思いますけれども、今年度はエコポイントが創設されるということで、住宅のリフォームに関して、現在、市としては行っておりませんが、過去に震災後でしょうか、県の補助100%ということで事業がありました。そのときに、当初、八戸市での利用は4件くらいだったかと思いますけれども、その後に東日本大震災の復旧ということも含めて県補助で、市の事業として住宅リフォームということでも行っていたと思います。その際に説明会とか、また建築士からの周知もあったと思いますけれども、その際でも利用が図られていたということで、県の補助ということでしたので、県の動向も含めて今後検討の余地があれば、県の動向を注視していきたいと思っております。
以上でございます。
◆田端 委員 私は、3月議会でも住宅リフォーム助成制度のことを取り上げてまいりましたが、住宅事情というのは、カナダやアメリカ、またヨーロッパでは、一度家を建てれば100年、150年、それ以上使えますけれども、日本の木造住宅というのは40年を境にして建てかえを繰り返してきているんです。
それで、今の経済事情、長引く不況という言葉がよく使われますけれども、家を建てるまでは考えていないと、リフォームであれば何とか検討したいと、リフォームについても何らかの助成があればこれらの決断をしていきたいというところが私は多数あると思っています。
それで、市内の工務店や建築関係のところでもリフォームという看板を立てているところが結構ふえているんです。それで、これからのこととして、これは国の制度ではありますけれども、市としても周知と、それから上乗せはぜひとも検討して利用拡大につなげていただきたいと思っていますので、以上、意見を申し上げて、終わります。
○藤川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆森園 委員 通告していました2点、8款の
道路等包括管理業務等委託料についてと
橋りょう整備費についてお伺いいたします。
道路等包括管理業務等委託料については、先ほど松橋委員からもるる出ましたので、私からは要望だけさせていただきたいと思っています。
先ほどのお話ですと、包括管理されました建設共同企業体が裁量を発揮できる環境をしっかりつくっていただきたいと思っておりますし、あと、残りの部分については、これから包括管理、入札等が行われると思うんですけれども、こういったところが余り偏ることなく、本当に建設共同企業体によるスムーズな包括管理委託を進めていただきたいと要望させていただきまして、この項は終わらせていただきたいと思います。
次に、
橋りょう整備費についてですけれども、八戸市橋梁長寿命化修繕計画を平成30年に改正されておりますけれども、その経緯についてお伺いしたいと思います。
◎久保 道路維持課長 森園委員の質問にお答えいたします。
八戸市橋梁長寿命化修繕計画の改定の経緯でございますが、平成23年4月に橋長15メートル以上の102橋を対象に、期間を平成25年から平成34年までとし、長寿命化修繕計画を策定いたしました。その中では5年後に計画の見直しを行うこととしているため、平成30年6月、期間を平成31年から平成40年までとして計画の改定を行っております。
改定の内容でございますが、国の交付金事業の対象に、平成31年度より修繕計画を策定している橋長15メートル未満の橋梁の補修が加えられたことから、その橋梁を含む312橋の計画としております。この修繕計画では、個々の点検結果をもとに50年間を計画期間として、健全度の将来予測とライフサイクルコストの算定を行い、予算の平準化を図っております。この中でかかるコストは、事後保全対策の場合は――事後保全というのは壊れてから直すことなんですが、それを行っていけば、50年後には145億円くらい必要となりまして、今計画で行っております予防保全対策を行った場合は113億円程度となっております。その差額は32億円程度となっておりますが、その分が削減される計画となっております。
以上で説明を終わります。
◆森園 委員 わかりました。15メートル以下の橋であっても、いわゆる修繕計画を立てていけば国の交付事業の対象になりますということと、今おっしゃったように、ライフサイクルコストというのがなかなかわかりにくいんですけれども、いわゆる橋梁の生涯費用の算定なんかが先ほどおっしゃった予防保全を行うことによって、生涯かかるようなお金が大分下がっていきますという説明だったと思います。
前の計画と現在の計画と予算ベースで多少変わったところはあるんでしょうか。
◎久保 道路維持課長 年間事業費につきましては、前回の計画では3億円を10年間投資するという計画だったんですが、今回の見直しで7億円程度を6年間投資すれば、将来的に113億円でおさまるという計画になっておるんですが、平成31年度予算もおおむね3億円程度になっておりますので、今後、県や国に対しまして予算の増額を要望してまいりたいと考えております。
以上で説明を終わります。
◆森園 委員 よくわかりました。やっぱり最後は建てかえをしなくてはならないわけでございます。場所によっても劣化の仕方というのは、海に近いところですとか、山に近いところですといろいろ状況は違うとは思うんですけれども、大地震なんかがあった場合にも当然変わってくるわけですけれども、例えば50年たった橋梁があったとして、これを予防保全することによって一般的にどのくらいまで延ばすことが可能だと思われますか。
◎久保 道路維持課長 一応、私個人的な考えなんですが、計画から見て、やっぱり100年ぐらいもつような感じで進めております。
以上で終わります。
◆森園 委員 財政部の方もいらっしゃいますので、100年はもつそうでございますので、そのあたりも十分考えて予算の案分をよろしくお願い申し上げたいと思います。
まず、この安全の確保でございますけれども、橋梁のライフサイクルコストが下がることはもちろん必要なんですが、やっぱり必要に応じまして、先ほどもそうですけれども、計画の見直しをしっかりやっていくことがコストの削減に一番の効果があるのではないかと思っていますので、そのあたりを1つしっかり見直していくことを要望いたしまして、終わります。
○藤川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆伊藤 委員 通告書の47番から52番まで、
防犯灯LED化エスコ事業等委託料について、
公園等包括管理等委託料について、危険ブロック塀撤去推進補助金について、花小路整備支援事業費について、はちのへ空き家再生事業費について、市庁舎前ロータリーの緑地について、以上です。
まず、防犯灯LEDエスコ事業等委託料について伺います。
まず、今年度のエスコ事業の進捗状況をお知らせください。
◎久保 道路維持課長 エスコ事業の進捗状況でございますけれども、昨年8月に委託契約いたしまして、その後、9月から交換工事を開始いたしまして、2月末現在で交換工事は、予定数量の2万灯のうち1万8900灯を終えております。
以上です。
◆伊藤 委員 大変早いスピードで設置していただきました。地域住民の方々からは、防犯灯の明るさが全然違うし、歩いていて非常に安心するという評価もいただいて、本当によかったと思います。
あと、これはそうすると、新年度で全て完了ということになろうかと思いますが、完了した後のその辺の維持管理というところではどのような事業を推進されていくのか伺います。
◎久保 道路維持課長 交換工事を行ったものの維持管理ですけれども、その辺についても10年間の委託をしておりまして、今、電気工事組合のほうで請け負っているんですが、そちらに維持管理していただくこととなっております。
以上で終わります。
◆伊藤 委員 そうしますと、これまでは各町内会が街路灯についての取りまとめをしておりましたけれども、これからのちょっとふぐあいが生じているという情報は、そちらの方々が全面的に常に点検して歩き、改善を図っていくという形になるんでしょうか。その辺の管理の仕方を教えてください。
◎久保 道路維持課長 数が2万4000灯ございますので、電気工事組合の方々でパトロールなんかは到底無理だと思いますので、私たちは住民からの情報をもとに維持管理を行っていきたいと考えております。
以上です。
◆伊藤 委員 そうすると、非常に組織立ってということではなく、気づいた住民が情報を通知すれば、それは速やかに改善されると受け取ってよろしいんでしょうか。
◎久保 道路維持課長 そのように思っております。
◆伊藤 委員 わかりました。寿命が長いということもありますけれども、こうして一斉に設置したということは、遠い将来、また一斉にふぐあいが生じてくるということもあるわけですので、そういったときは、また今のような形ではちょっと難しいのかとも思いますけれども、とにかく新しくなってよかったと思います。これはこれで終わります。
次に、
公園等包括管理等委託料について伺います。
まず、今般、公園等の包括管理ということに至った経緯をお聞かせください。
◎石橋 公園緑地課長 お答えいたします。
まず、公園は、これまで主に、町内会などの地域の団体の方々によりまして公園内の草刈りですとか、トイレ清掃を行っていただくと、直轄もあるんですけれども、一部でそういった町内の方にかかわっていただいて、管理してきた経緯がございます。
ただ、今般、町内会の加入者の減少ですとか、高齢化が顕著になっておりまして、いわゆる管理に参加していただく方の人数が少なくなっているということもございまして、地域にとりまして負担がかなり増大してきているといったところがございます。こういったものを地域での管理に対する負担軽減を第一に考えまして、今回の包括管理等委託の導入に入ったものでございます。
以上でございます。
◆伊藤 委員 今おっしゃってくださったように、本当に地域で管理していくということにかなり重い負担を感じている町内の方々からの声が、そういう集まりの中で上げられる回数が多い事例だったと思っております。
ところで、新年度の4000万円という予算は、結果的にどのぐらいの規模でどういう事業をまずされるか、中身を教えてください。
◎石橋 公園緑地課長 市内には約300の公園あるいは緑地が存在しておりますが、その中でも特に草刈り等の管理に大きな労力を要します1ヘクタール以上のかなり大きい規模の公園を選定いたしまして、今回、試験的に包括管理委託を実施するものでございます。
作業の内容につきましては、これまで町内の方々で携わってきていただいておりました草刈りを初め、樹木の剪定、それから樹木の診断、樹勢診断みたいなものとか、あるいはトイレの清掃といったものが主な業務となってまいります。そのほか、公園内にありますトイレですとか、水飲み場ですとか、そういった施設の管理といったものもこれに含まれております。
以上でございます。
◆伊藤 委員 そうしますと、1ヘクタール以上の規模のということですが、何カ所ぐらいありますか。
◎石橋 公園緑地課長 失礼いたしました。22カ所になります。
以上でございます。
◆伊藤 委員 この22カ所の中で特定の団体に管理委託をお願いしているという箇所は含まれておりますでしょうか。町内会とは違った別な団体ですけれども。
◎石橋 公園緑地課長 別な団体はこれには含まれておりません。
以上です。
◆伊藤 委員 そうすると、ちょっと確認なんですけれども、例えばシルバー人材センターでもやはり公園の管理を委託されて、長い間その事業を組み込んできているわけですけれども、そこに委託しているところは含まれていませんか。
◎石橋 公園緑地課長 シルバー人材センターに市がこれまで直接委託管理していた、管理人としてお願いしていた公園につきましては、この22公園のうち6公園ございます。
以上でございます。
◆伊藤 委員 そうすると、結局これは試験的にとは言いますけれども、やがて1ヘクタール以下のものも、もちろん1ヘクタール以上の、今の試験的にと言った件数ですけれども、将来的にというか、次からはこれをしっかり委託していくという方向に行くのだろうかと思うと、ちょっと意見を申し上げておきたいところがあります。
というのは、やはりシルバー人材センターの方たちは、ある意味シルバーという名前がつくだけありまして、元気な高齢者の方々が、自分たちが仕事をすることで生きがいを持ち、そして幾らかでも自分たちの生活の足しにできる、そしてまた、地域に感謝されると、そういったことでは非常にやりがいを持ってやってきているわけです。管理人を置いて、そしてこれまで公園を管理してきたところに何かふぐあいがあったのかしらという心配をされるわけです。その辺はどうですか。これまでシルバー人材センターに管理を委託していて、これも含めてしまえとなったというのはどういったことなのかと思いますけれども、その辺を聞かせてください。
◎石橋 公園緑地課長 市が管理委託ということでシルバー人材センターに直接管理人を依頼して委託しているのが今年度までなんですけれども、新年度で考えております包括管理委託の中でも、これまで管理人として携わっていただいたシルバー人材センターの方に引き続きお願いしたいとは考えております。
仮に包括管理で別な団体、企業がいきなり公園に入って管理人としてやっていけるのかというと、必ずしもそうではないと考えております。先ほど申し上げました6公園の中で、やはり長年同じ方がきちっと公園を隅々まで見回って管理していただいた、いわゆるノウハウといったようなものは、その人でなければわからない部分というのは多分にあると思います。
今回、この包括管理委託の中で、仕様書の中には引き続き、それらの管理人の部分につきましては、そういった方々を使って配置することといったようなことで明記して検討しているところでございます。
以上でございます。
◆伊藤 委員 ちなみに、このような包括事業をするという話は、シルバー人材センターにはどのあたりでお話しされて、そしてどのような御意見を交わしてきたのでしょうか。
◎石橋 公園緑地課長 新年度からは包括ということではあったんですけれども、過去に――確実に何年前からというのはちょっとあれなんですけれども、当初は指定管理という方向で話が進んでいったと伺っております。その中でも、やはり指定管理者が全国的に進んでいる中で、いずれこの公園についてもそういった方向で行くんですというお話は、事務レベルでは数年前からしていたと認識しております。
以上でございます。
◆伊藤 委員 それはわかるんですけれども、ただ、もう新年度からこれをやっていき、そういう考え方だったということをシルバー人材センターの方たちはいつごろ知ったんでしょうか。
◎石橋 公園緑地課長 シルバー人材センターの内部でどのようにお話をされていたのかはちょっとわからないんですけれども、今年度早々にはもうこの方向で行きますというお話はさせていただいておりました。
以上でございます。
◆伊藤 委員 そうすると、今年度早々からこういう方向でということで、それから、この計画を進めていくに当たって、そちらからの御意見というものがあって、それらを加味された形でお互いにこの方向に行くというのは納得しているという状況であったということですか。
◎石橋 公園緑地課長 そのとおりでございます。
◆伊藤 委員 とにかく、これまで責任を持ってきちっと仕事を果たしてきたという自負を持っておられます。したがって、この新しい委託方法になったとしても、やはりこれまでの事業に対してしっかりと評価をし、そしてシルバー人材センターの仕事を、ふえることはあっても減少させることのないようにお計らいをいただきたいということを強く要望して、この件はこれで終わります。
まず、これを進めるに当たっても、シルバー人材センターへは詳細にわたっていろいろと情報を提供し、そしてまた、意見をいただきながら進めていただきたいと要望いたします。
次に、49番をお願いいたします。危険ブロック塀撤去推進補助金について。
今回は100万円だけなんですけれども、まずこの100万円というのは、そんな何箇所もないと思うんですが、この事業内容についてお知らせください。
◎玉井 建築指導課長 ブロック塀はどのぐらい存在するかというところ、数のお話が出ましたので、一応サンプル調査をいたしました。2回実施をしておりまして、1は小中野地区の一部ということで、公民館周辺を考えて、というのは、役所からある程度近いというところもありまして、人員の関係で選定をいたしました。距離は9キロということで、両面を合わせると18キロ、道路路線の両側にブロック塀がございますので、18キロの調査をした結果、国が示した現在の基準に適合していない、危険だと判断したブロック塀の数は20件ございました。そして、この結果をもとに津波避難路の総延長がありますけれども、この津波避難路に面している危険ブロック塀の数を推計いたしました。およそ175件存在する可能性があるという推計になりました。
なお、このサンプル調査において危険であると判断した20件については、所有者や管理者に対しまして安全に管理するように指導を行っております。
先ほど来、津波避難路というお話をしてございますけれども、これは、平成31年2月7日に改定、施行された国の社会資本整備総合交付金交付要綱において、ブロック塀などの補助規定が新設されております。その内容は3つございまして、1つ目は、避難路沿道等に存するものであること、2つ目は、耐震診断の結果、倒壊の危険性があると判断されたものであること、3つ目は、耐震改修または建てかえの結果、地震に対して安全な構造であることとされております。現在、この国の要綱に基づいて市の補助要綱の作成を進めているところでございますが、現時点では、まず八戸市地域防災計画に掲げる津波避難路沿道に存するブロック塀を対象にしていきたいと考えております。
今現在考えている補助事業の内容でございますが、基本的に5点ほどの要件を考えております。
津波避難路に面して設けられているおおむね1メートル以上のブロック塀などを対象としまして、耐震改修とか、建てかえとか、除却が対象と考えております。高さは2.2メートルを超えるもの、これは建築基準法の現行の基準で、2.2メートルを超えるものは、法的に今の基準に合わないものでございます。
2つ目は、塀の厚さが10センチ未満のもの、基準だと8センチ、10センチ、12センチ、15センチ、19センチというのがブロック塀の厚さの基準になっているものでございますが、8センチのものとかは基準に合わないというものでございます。
3点目は、1.2メートルを超えるもので、控え壁が有効に設けられていないもの。これは1.2メートルを超えますと控え壁が必要ですので、これも基準に合わないと。
4点目は、基礎がないもの。ブロック塀の場合、基礎が必ず必要ですので、基礎がないものも対象といたしました。
先ほど説明した中で5点目になりますけれども、現状でブロック塀が傾いたり、ひび割れが入っているものも危険であるということで対象としております。今のところ、そういった5点のところで考えてございます。
以上でございます。
◆伊藤 委員 一番最初、サンプルの調査などで見ても、また市内全体を見てもまだまだ危険箇所はたくさんあるかと思うんですけれども、津波だけではなく、通学路のところ、地震で危険だというところ、それはいろいろと調査もしていただきましたけれども、改めて伺いたいんですが、通学路については大体把握されて、そしてどのぐらいまでそれが改善されているかということはこちらでわかりますでしょうか。
◎玉井 建築指導課長 通学路に関しましては、うちのほうで把握はしてございません。教育委員会で地域の住民とか父兄の皆様と通学路の部分の話し合いをされたというのは聞いておりますけれども、通学路というものは、それぞれのお子さんが通るところを恐らく通学路とするものだと思うんですけれども、毎年変わったり、子どもがどこを通るかというのもございますので、そういった意味では、改めて通学路を今後指定していくということであれば、その部分についても検討していかなければならないとは思っております。
以上でございます。
◆伊藤 委員 とにかく、ましてや学校の塀が倒れてお子さんが亡くなるということがあって大変注目されたことだと思っておりますけれども、それ以外でもやはり個人住宅、あるいは企業の塀がどれほど危険なことかというのは住民のほうでわかっているかと思いますので、そこの辺は十分に対応していただきたいと思うんです。
それでは、今年度は100万円ぐらいでしたけれども、今後はどういったペースでこの辺の計画を進めていかれるのか、今後の考え方をお聞かせください。
◎玉井 建築指導課長 当初、去年の段階で青森県内には40市町村ございますけれども、この中でブロック塀の補助金を活用しようかということで話があったのが10自治体でございました。そのうち、今現在、予算上載っているのが、八戸市のほか市内1カ所、町が1カ所、公表されていないので具体的にお話ししませんけれども、なので、3自治体だけということになってございます。
そういった中で今後どのように進めていくか、これは県のほうでも協調補助金ということになろうかと思うんですが、補助金を考えておりましたが、予算がつきませんで、なので、その影響が若干あるのかもしれないですけれども、市といたしましても、県のほうには協調補助金を何とかお願いしたいというところで進めていくと。3分の1が国、3分の1が今八戸市なんですけれども、この3分の1の半分を県に持っていただけると2倍できるので、そういった意味では、来年度以降、県のほうの予算化があればさらに加速していくものと考えております。そういった部分で県には何とか予算措置をしていただくようにお願いして、今後、最初は市民の意向もあると思うので、それぞれの財産を今後どのような計画で、市民の皆様の予算立てもあると思うので、そういった部分と意見を聞きながら、必要性に応じて検討してまいりたいと思っております。
以上でございます。
◆伊藤 委員 ぜひとも県のほうにはその辺の補助をお願いするということを強力に上げていただきたいと思います。
それから、個人住宅の塀で、バブル期につくられたもので全く基礎のないところにいきなり立っていて、倒れかかっているというのをあちこちに見かけます。広い道路であればいいんですけれども――いいことはないですけれども、狭い道路のところでそういう箇所もたくさんあります。やはりこれは市としても市全体の危険なブロック塀を把握すべきだと思いますので、これは町内会単位でわかると思うんです。その辺の情報収集についてはどのようにお考えでしょうか。また、現在、町内会を介して情報が入ってくるということはございますでしょうか。
◎玉井 建築指導課長 町内会を介しての情報というのは具体的にはございませんけれども、市民への周知ということで、これは従前から、震災の前から広報はちのへや市のホームページなどで周知を行ってまいりました。事故後に国が示したブロック塀の点検のチェックポイントについても市のホームページに掲載し、外観による安全点検の重要性をお知らせしております。また、事故後に市のホームページのトップページへも掲載をいたしまして、見やすいというか、入っていきやすいようにいたしました。
そして、問い合わせの件でございますけれども、昨年の8月末時点では15件の問い合わせをいただいてございます。現時点では合計で24件の問い合わせが寄せられており、避難路云々に関係なく情報が寄せられたものについては、現地をうちのほうでも見て確認いたしまして、基準に合わない危険なブロック塀の所有者に対しては早急に安全対策を講じるように、専門家も紹介しながら指導をしております。また、国の示しているブロック塀の点検のチェックポイントの配布も同時に行ってございます。
以上でございます。
◆伊藤 委員 ホームページであるとか、広報であるとか確かにあるんですけれども、でも、何となく人ごとで、自分のところは自分でお知らせすることはまずないと思いますし、なかなかそういうふうに現状を把握するにはまだまだ至っていないと思うので、例えば市内の町内会連合会長の方たちが集まる会議がありますけれども、そういったところでこういったものをお知らせいただければということで、その会議の際に行政からの依頼ということでその項目の中に上げていただくようなことも必要ではないのかと思いますので、そのところから各町内会の方々にその辺をお知らせくださいということはうまく伝わると思いますので、いずれにしても、もう少しきめ細かくその情報をいただけるようなやり方をお願いしたいと御要望して、終わりたいと思います。
次に、ナンバー50の花小路整備支援事業費についてお伺いいたします。
ガーデンテラスとマチニワとの間の通路、いわゆる花小路のごくごく一部のところはきれいにタイルが敷かれております。これから左右に整備されていくかと思いますけれども、大体あんな感じで進んでいくんでしょうか。まずそのあたり。
◎前田
まちづくり文化スポーツ部次長兼
まちづくり文化推進室長 お答えいたします。
先行して今お話のありましたガーデンテラスとマチニワの部分につきまして整備がされておりますので、整備されている箇所とちぐはぐな道路にするわけにいきませんので、先行している整備箇所とそごが生じないような形の整備を考えていくということで伺っております。
以上でございます。
◆伊藤 委員 これは、花小路に面している商店会の方々が主導されているという事業でありますけれども、やはり市民が通る通路になるわけですので、その通路においては市としてもある一定の考え方をお伝えして、そのような整備を進めていっていただくことが必要ではないかと思いまして今質問するんです。
実は、そのガーデンテラスの中にちょうど空間があります。マチニワのちょうど真っ正面のところの広い通路ですけれども、あそこの通路の真ん中に障がい者用の特殊ブロックがずっとあって、普通の黄色い歩道にあるああいうものではないですけれども、ブロックが敷かれているわけです。そうすると、六日町のほうから入ってきたときに、まずはガーデンテラスの中まではいいんですけれども、あそこで途切れてしまっているんです。しかも、今整備されている間の通路の部分は全くそういう気配がないんです。タイルが一様に敷かれているだけなんです。これから左右に整備を進めていくというときに、このままいくのかという御指摘をいただいたんです。ですので、やはりこれから多くの市民の方々があそこを非常に便利に通るということになると、バリアフリーという観点から、そこのところはきちんと統一したやり方でいかなければいけないのかと思うんです。その辺の考え方はいかがでしょうか。
◎前田
まちづくり文化スポーツ部次長兼
まちづくり文化推進室長 バリアフリーということで言いますと、花小路の中に3カ所ほど段差のある箇所がございまして、そちらの箇所につきましては、階段にスロープを併設するような形で整備を進めるということで伺ってございます。
今お話の出ましたガーデンテラスの中の障がい者用のブロックにつきましては、済みません、私もちょっと認識不足なところがございまして、協議会と市との間では、今の件については具体的に案件として検討したことはないかと思いますので、今の話も踏まえまして、地元の協議会とはお話をしていきたいと思っております。
以上でございます。
◆伊藤 委員 協議をしていただくことはまずよろしくお願いしたいと思いますけれども、市としては、やはり視覚障がいの方たちへの配慮というところはどうあるべきとお考えでしょうか。
◎前田
まちづくり文化スポーツ部次長兼
まちづくり文化推進室長 今、整備する花小路におきましては、夜間、特に明かりが落ちたときに足元が不自由にならないようにということでフットライトを、それはまさにガーデンテラスの中通路にも設置されていますけれども、そういった歩くときのガイドとなるような照明をつけるということは今の工事の設計の中には入っているということでございますので、日中のガイドの部分につきましては、先ほど申しましたように、そういうプランがないのであれば、そのあたりもどのようにするかということを地元とも少し話をしていきたいと考えております。
以上でございます。
◆伊藤 委員 私もよく通っていたんですが、気づかないでいたんです。よくよく見ると、本当にぷつっとガーデンテラスのところまででとまってしまっている。これは、ここから先は進めないなということでありますので、その辺はよく協議していただき、やはりバリアフリーのまち、そして誰もが安全に安心に歩ける整備をしていただけるようにお願いしたいと思います。これはここで終わっておきたいと思います。
次に、はちのへ空き家再生事業費について伺います。
この事業は、今年度、スポーツの選手の方々に調査員として加わっていただくという事業でよろしいですか。
◎松田 建築住宅課長 お答えいたします。
事業の概要は、まず現地調査を行い、データベースを構築してポータルサイトを作成、また、そのPR動画等でPRするということで地方創生推進交付金の要件の1つとして上げた提案でございますけれども、スポーツチームに協力してもらって行っておりました。
今年度行いました調査でございますけれども、調査に当たっては、専門員の方1名、またスポーツチームの方、選手ですけれども、2名でグループを組んで、そして事前にレクチャーを受けて行っておりました。調査票をもとに、詳細にわたって外観調査等から行っておりました。
以上です。
◆伊藤 委員 この事業をするに当たりましては、建設協議会のほうで、私のみならず、何人かの方々も関心を持って質問した経緯もございます。何でここにスポーツ選手なのかと。これは今お答えになっている所管で全部計画を立ててやったのではなくて、別のほうが計画を立て、こういうことになったからということで、具体的には今の所管のところに回されてきたと思いますけれども、この事業を中小の建築の方々にお話しすると、むっとした顔をされます。やはり今、中小企業の方々も住宅注文というのはたくさんあるわけではないけれども、我々はこちらのプロであると。なので、こういった空き家の調査に関することは何らレクチャーを受けなくても、十分に専門的な見地でもって調査することができるのに、なぜスポーツ選手なのかというのは、ど素人の私が考えただけでなく、専門的な見地から見たときにも何という事業なんだろうという捉え方をする方がその業界では多いです。
これはもうスタートしたんですけれども、例えば今年度の予算でこのスポーツ選手の方々へはどのぐらいの報酬が行ったんでしょうか。
◎松田 建築住宅課長 質問にお答えいたします。
スポーツチームとの連携ということでございますけれども、実際、私も事業を引き継いだときに同じような感想も持ったわけなんですけれども、空き家対策としてまず事業を行う上で、国からの地方創生推進交付金を受ける要綱として、地方創生推進交付金そのものが他の政策との連携が必要であり、自主性も盛り込んだものとして八戸市の特徴の1つのスポーツが盛んということもあって提案があったと理解しております。
まず、本年度スタートしまして、プロポーザルの方法も含めて初めてのことでございましたので、仕様その他時間をかけてじっくりやったわけで時期が少しおくれてしまいましたけれども、何とか予定していた地区を調査できました。その調査に当たっては、予定していたのは3チームでしたけれども、やはりシーズンインに向かっていたところもありまして、またインフルエンザなどで参加できなかったという部分があるんですが、その部分はとにかく業者の方に頑張ってもらって調査できたわけです。
一応、当初、こちらで見込んでいた部分に関して、事業の中の割合ということでよろしいかと思いますけれども、スポーツチームの調査、それからPR動画にも出演していただいていましたので、それを含めますと、全体の大体1.8%弱ぐらいを予定しておりました。もちろん、先ほど申しましたとおり、実際、調査に当たっては予定していた方から少なくなっておりますので、その部分は業者からの調査員ということで増減があると思いますけれども、それは精査中でありますけれども、当初予定していたのは大体それぐらいの割合ということでした。
以上です。
◆伊藤 委員 何かよくわからなかったんですが、具体的な金額をお知らせいただけますか。どのぐらいになりそうですか。
◎松田 建築住宅課長 先ほども申し上げましたけれども、実際予定していた人数での積算になると思うんですけれども、これは実際、何人参加して、その分がどのぐらいの割合になっているかは今精査中ですので、予定金額ということでよろしいでしょうか。まず、調査に当たってですけれども、47万5200円ということで当初積算しておりました。また、PR動画に関しては33万円と積算しておりました。
以上でございます。
◆伊藤 委員 金額がそんなにたくさん多いわけではないんだけれども、やはり調査に対してきちっとした精度の高い調査になるという、調査項目のマニュアルはちゃんとあるんだろうと思いますけれども、専門家ではない、幾らレクチャーを受けたとしても、専門家の目と、そのレクチャー受けたところで、そこのところにポイントを絞って見るだけでは結局そこだけしか見られないんです。そのほかの全体を見たときに、ここもあそこもということまでは目配せができないと思います。これは今年度に限らず、新年度、この事業そのものは今後どのように進められていくのか、考え方を聞かせてください。
◎松田 建築住宅課長 お答えいたします。
まず、調査に当たってでございますが、専門員の方とともに、調査票に基づいて二次的な外観調査はするんですけれども、おおよそ大項目で29項目を調査票に基づいて調査しておりました。それをデータ収集して、その上で精査して実施しておりました。
3カ年事業でございますので、今後予定しているところでございますけれども、今年度は江陽地区、根城地区、小中野地区に関して行っていました。来年度は当初予定していた予算額から減額になっている部分もあるのでどの程度できるかわかりませんが、三八城地区、吹上地区、長者地区、平成32年度には柏崎地区、湊地区、白銀地区の調査を予定しておりました。
以上でございます。
◆伊藤 委員 この3年に及ぶ調査ということで、これは国からの予算とか、いろいろ予算配分があるからこういうふうにやるんでしょうけれども、私が言ってもこの方向で進むんだろうと思うんですけれども、私は以後、やっぱりこういう専門的な方々が地元にいらっしゃっているのに、地域創生というか、新しい特色ということで全く専門外の方々を入れて調査をするというのはいかがなものかと思います。本当にこの考え方は突飛な、だからこれがいいと判断した国のほうにもちょっと疑問を感じるんですけれども、スポーツ選手が悪いわけではないです、悪いわけではない。私は本当にヴァンラーレであれ何であれ、みんな応援していますよ。そして、こういう形の応援ではなくて、もっと別な本来の応援の仕方があるかと思います。
それから、例えばPRのところでDVDをつくるとか、あるいは放送で流す、そういうコマーシャルをつくるとか、そういったことは大いに出ていただいて結構だと思います。そして、そのたびにその現場でそういう映像も必要かということで、調査をしているような雰囲気のものはいいと思います。だけれども、実質的に空き家に対する正しい状況判断をしていただくということには、どうも私はこのまま進めることには危惧を覚えております。これは意見として述べておきますけれども、本当に納得のできない事業の進め方、もともとのこの計画というのに疑問を持っている一人であります。
次に、もう1つ、最後になりますけれども、市庁舎前のロータリーの緑地について伺います。
大変大きな木に成長しましたのがヒマラヤスギでしょうか。そしてまた、コウヤマキという大変すばらしい木が大木になっておりました。あれは本当にロータリーの、私は中心市街の非常にシンボル的なすばらしい樹木だと思っておりまして、これからもあそこの場所で守り続けていっていただきたいということをまず前提にしてお伺いいたしますけれども、そこにまた小便小僧もあって、冬場などはプールの水が抜かれて、だから余計感じるのかもしれませんけれども、プールのところの修繕とか、もう1つは、緑地全体を柵が回っているんです。その柵は石と鎖でできているんですけれども、あれをよくよく見回すと、石が随分倒れているのが目立つんです。ですので、新美術館が立派にできたその脇に大変すばらしい樹木を抱えた緑地を囲む石があんなふうに倒れた格好であるというのは、景観上、美観上よろしくないと思います。その辺の状況をどのように把握され、また今後、どのようにされていくのかを伺います。
◎久保 道路維持課長 伊藤委員の質問にお答えいたします。
市庁前ロータリーには、高木といたしましてヒマラヤスギが3本、エゾノコリンゴ、カラフトズミとも申しますけれども1本、コウヤマキ1本、これらが八戸市の保存樹木になっておりまして、これは公園緑地課が担当なんですけれども、年に1回、樹木医から簡易な調査はしていただいております。
それから、シンジュ、ニワウルシが1本ありまして、これを平成27年に精密な診断を行っておりまして、ヒマラヤスギ、シンジュは健全でありましたが、エゾノコリンゴとコウヤマキは倒木のおそれがありまして、その後、エゾノコリンゴにつきましては、平成28年の台風第10号によって枝折れとか、幹に亀裂が入りまして、その後、支柱で支えております。
平成29年の8月になりますけれども、エゾノコリンゴとコウヤマキの診断を実施いたしまして、コウヤマキは、前回は30.5%の空洞率だったんですが、それが31.5%と1%ぐらい微増しておりまして、2年に1回点検しなさいということになっておりまして、平成31年度にまた調査することといたしております。エゾノコリンゴにつきましては、根も生えてきて、今は健全な状態だと樹木医からは伺っております。
下のロータリーの小便小僧とか施設に関することですが、小便小僧のプールの部分の漏水もちょっとありまして、それは道路の包括管理委託のエリアに入っているものですから、その予算を見ながら修繕を行いたいと思っていました。あと、石の柵につきましては、新美術館完成までには何とか予算要求しながら直していきたいと考えております。
以上でございます。
◆伊藤 委員 ありがとうございました。恐らくあそこのコウヤマキなどは、明治天皇が八戸にお越しになられたという記念碑もある場所ですので、やはり十分最善の手を尽くして守っていっていただきたいと、私たちも本当にあれだけ立派に育ったコウヤマキを誇りに思っておりますので、お願いしたいと思います。
それから、新美術館ができるまでということですけれども、あれは危険を伴うということもないのでそれでいいかと思いますけれども、プールのほうは漏れだけではなく、もう少しきれいに塗装もして、ちょっとリニューアルというか、見た目も、そして、やはり小便小僧は愛嬌のある、私も本場で小便小僧を見てきたんですけれども、本当に季節ごとにお洋服を着せたり何かして市民のアイドル的になっているんです。こちらの小便小僧もお祭りにははっぴを着たり、冬になると帽子をかぶせてあげる方なんかもおられますけれども、そういうぐあいに、やはり皆さんで愛嬌のある小便小僧を見守っておりますので、できるだけ早目に整備していただきたいと要望して、終わります。ありがとうございました。
○藤川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
(「関連」と呼ぶ者あり)
○藤川 委員長 伊藤委員の質疑についての関連質疑を認めます。
◆夏坂 委員 済みません、短時間で終わります。
今の小便小僧の話が伊藤委員から出て、季節ごとに、クリスマスだったらサンタの格好をしたり、三社大祭のときははっぴを着させたりしているんですけれども、せんだって、これは冬場の関係であったんですが、小便小僧が何か透明な、ごみ袋ではないんですけれども、ビニール袋に適当な縄でぐるぐる巻きにされていて、これがネットでも出ていて、せめて呼吸させてくれとか、ひところはやった電撃ネットワークのパフォーマンスみたいだとちょっとやゆされているような投稿もあったものですから、もう少し小便小僧をいたわってあげるような、そういう透明な何でもいい袋ではなくて、また変なロープではなくて、ちょっと見ばえのいいような形で守ってあげるような配慮をしていただきたいということで、ちょっと要望させていただきます。
◎久保 道路維持課長 小便小僧につきましては、おっしゃるとおり、ビニールで覆ったんですが、それを気遣ってくれた女性の方が服をつくっていただいて、それを今着せている状態です。そういうのもありましたので、御報告です。
以上です。
○藤川 委員長 ほかに関連質疑はありますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○藤川 委員長 ないようですので、以上で伊藤委員の質疑に対する関連質疑を終わります。
以上で事前通告による質疑を終わります。
ほかに御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○藤川 委員長 御質疑なしと認めます。
以上で第8款土木費並びに関連議案第44号の質疑を終わります。
この際暫時休憩いたします。
午前11時58分 休憩
────────────────────
午後1時00分 再開
○高橋 副委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
第9款消防費の説明を求めます。
◎秋山 財政部次長兼財政課長 それでは、説明書の125ページをごらん願います。
第9款消防費について御説明申し上げます。
平成31年度の予算額は30億1900万円で、前年度と比較いたしますと528万8000円、0.2%の増となるものでございます。
1項1目常備消防費は、19節の八戸地域広域市町村圏事務組合に対する負担金などでございます。
2目非常備消防費は、消防団の事務委託料でございます。
3目水防費は、13節の水防センター指定管理料が主なものでございます。
4目災害対策費は、次の126ページにわたりますが、11節需用費は防災行政無線の修繕料、13節の津波防災センターの清掃業務等委託料、防災無線点検等委託料、19節の県防災ヘリコプター連絡協議会負担金、自主防災組織育成助成補助金、自主防災組織活動支援助成金が主なものでございます。
以上で第9款消防費の説明を終わります。
○高橋 副委員長 これより質疑を行います。
御質疑ありませんか。
◆森園 委員 1点だけ質問させてください。
9款消防費、国土強靱化地域計画についてお伺いします。
昨日は各地域で3・11の犠牲者になった方々を悼む催しですとか防災訓練等がいろいろな機関で行われている報道がございました。私たちもあの日の教訓を忘れないようにしながら、今後に生かすよう被災者や防災への思いを新たにしていきたいと思います。その中で質問をさせていただきたいと思います。
国土強靱化地域計画につきましては、昨年の定例会におきまして、計画策定の経過やスケジュールなどについて質問させていただきましたけれども、現在の策定状況といったものについてお伺いいたします。そしてまた、計画の主な内容についても簡単にお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
◎榊原
防災危機管理課長 森園委員にお答えを申し上げます。
国土強靱化地域計画につきましては、事前防災、減災の指針となる計画といたしまして今年度策定することとしており、また、計画の策定に当たりましては、八戸圏域8市町村が河川の氾濫や津波など共通のリスクがあることから、8市町村が合同で策定することとしております。策定状況につきましては、予定しておりました8市町村の担当課長会議と有識者を加えた検討会議を全て終えており、パブリックコメントにつきましても実施済みでございます。現在は各市町村で事務手続中であり、今月中に計画策定、公表の予定でございます。
計画の主な内容につきましては、大きく2つございまして、1つ目は、さまざまな災害によって想定される事態を34項目設定いたしまして、それぞれの事態を回避するためのハード対策やソフト対策を取りまとめるものとなっております。
2つ目は、8市町村が今後検討していく連携項目といたしまして、合同防災訓練の実施や住民向け防災研修会の開催など、12項目を計画に盛り込みまして、次年度以降、これらの具体化に向けて8市町村が協議して取り組んでいくこととしております。
以上でございます。
◆森園 委員 いろいろやっていただく計画になっておりまして、そういった中で、合同防災訓練の実施などですとか防災研修会ですか、こういったものを開催することによって、より8市町村の連携の機運が今後も本当に高まるように、これは期待をしたいと思っています。
さまざまな災害によって想定される事態が設定されて、対応方策を取りまとめているというようなお話でございました。昨年9月の北海道胆振東部地震、北海道電力の全発電所が一時稼働停止をして、電力供給が途絶えるといういわゆるブラックアウトというものが発生をしたわけでございます。八戸地域でも、災害による大規模停電が心配されるわけですけれども、そのような事態が想定されるのか、まず伺います。そしてまた、大規模停電対策について、東北電力、事業者から何か聞いているのか、ちょっとそれも伺いたいと思います。
◎榊原
防災危機管理課長 お答え申し上げます。
さまざまな災害によって想定される事態の34項目の中には、電気、石油、ガス等のエネルギー供給機能の長期停止が含まれており、エネルギー供給体制の強化や再生可能エネルギーの導入促進などに取り組むこととしております。
大規模停電対策につきましては、東北電力にお聞きいたしましたところ、発電所は一部エリアに偏ることなく青森県から新潟県まで分散配置されており、特定の発電所に偏った運用は行っていないとのことでございます。
また、東日本大震災の経験を踏まえまして、広範囲の停電を防止するため設備対策などを実施しており、こうした対策により、仮に東日本大震災のような地震が再び起きたとしても、震災時と同規模の広範囲にわたる停電が起こることは考えにくいとのことでございます。
以上でございます。
◆森園 委員 まず、そういった北海道胆振東部地震のようなことは起こらないと想定されているということで、ほっといたしました。
今、答弁の中で、エネルギーの救急体制の強化や再生可能エネルギーの導入促進に取り組むというような御答弁もちょっとございました。実は、電気等のエネルギー供給機能の長期停止の事態を回避するため、再生エネルギーの導入促進に取り組むことについて、国の平成31年度予算案の中に、国土強靱化地域計画に基づき実施される取り組みに対する環境省の支援として、ちょっと長いのですけれども、地域の防災、減災と低炭素化を同時実現する自立・分散型エネルギー設備等導入推進事業というものが新たに導入されているわけでございます。この事業は、避難施設等への太陽光発電等の再生可能エネルギー設備と蓄電池の導入などについて補助するものでございますけれども、こうした事業を導入する考えはないのか、ちょっとお伺いしたいと思います。
◎榊原
防災危機管理課長 お答えを申し上げます。
ただいま御案内ありましたとおり、国では国土強靱化地域計画に基づき実施される取り組みに対しまして、関係府省庁所管の交付金、補助金の交付の判断に当たって一定程度配慮するとしており、平成31年度予算案においては、34の交付金、補助金が示されているところでございます。委員御案内の事業につきましては、その中に含まれておりますことから、関係部署と協議しながら検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
◆森園 委員 災害に遭った場合にいろいろな必要なものが出てくるわけでございますけれども、私たちも経験した中ですと、停電したときに携帯の充電ですとかWi-Fi、こういったものの環境完備がされているかどうかが大変心配されたわけでございます。今言ったものは、そういったものが常時可能になるような構造物の補助なわけでございますけれども、南海トラフなどの問題がございまして、東京以南の地域、自治体では結構これを積極的に取り入れているようなことも聞きました。
私たち八戸のほうも、マグニチュード7級以上の震災が太平洋沖で30年以内に発生する可能性は90%以上と政府の地震調査委員会で発表しているわけでございまして、こういったことも考えますと、抜かりなく、いつ起こっても対応できる体制づくりを要望させていただきまして、この項目を終わります。
○高橋 副委員長 以上で事前通告による質疑を終わります。
ほかに御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○高橋 副委員長 御質疑なしと認めます。
以上で第9款消防費の質疑を終わります。
第10款教育費並びに関連議案第46号の説明を求めます。
◎秋山 財政部次長兼財政課長 それでは、説明書の127ページをごらん願います。
第10款教育費について御説明申し上げます。
平成31年度の予算額は101億3568万1000円で、前年度と比較いたしますと7億1262万5000円、7.6%の増となるものでございます。
1項1目教育委員会費は、職員の人件費等のほか、次の128ページに参りまして、13節の用務員業務等委託料、19節の奨学金給付金、21節の奨学金貸付金が主なものでございます。
2目指導費は、1節のスクールソーシャルワーカーの報酬、次の129ページに参りまして、19節の児童・生徒文化活動促進費補助金が主なものでございます。
3目教育センター費は、1節は外国語指導助手などの非常勤職員報酬、2節以降の職員の人件費等のほか、11節は学校図書の購入に係る消耗品費、12節は教育情報ネットワークシステムHENSに係る通信運搬費、次の130ページに参りまして、13節はHENS運用保守等委託料、14節のOA機器等借上料が主なものでございます。
4目こども支援センター費は、1節の特別支援教育アシスタントなどの報酬が主なものでございます。
次の131ページに参りまして、2項1目学校管理費は、職員の人件費のほか、13節の学校警備業務等委託料が主なものでございます。
次の132ページに参りまして、2目教育振興費は、18節の教材等購入費、20節の準要保護児童学用品通学用品等扶助費が主なものでございます。
3目学校建設費は、15節の下長小学校の外壁改修、町畑小学校のキュービクル改修、長者小学校、白銀南小学校のトイレ改修等の工事費が主なものでございます。
4目学校騒音防止対策費は、13節の城北小学校の防音対策に係る実施設計等委託料が主なものでございます。
次の133ページに参りまして、3項1目学校管理費は、職員の人件費のほか、13節の学校警備業務等委託料が主なものでございます。
2目教育振興費は、18節の教材等購入費、20節の準要保護生徒学用品通学用品等扶助費が主なものでございます。
3目学校建設費は、15節の小中野中学校の放送設備改修、第一中学校のキュービクル改修、白銀中学校の調理室改修、市川中学校の進入路拡幅、北稜中学校のトイレ改修の工事費が主なものでございます。
次の134ページに参りまして、4目学校騒音防止対策費は、15節の下長中学校の防音対策の工事費が主なものでございます。
4項1目幼稚園費は、19節の就園奨励費補助金が主なものでございます。
5項1目社会教育総務費は、次の135ページにわたりますが、職員の人件費等のほか、19節の海洋研究開発機構研究船舶八戸港寄港記念事業実行委員会負担金が主なものでございます。
2目青少年対策費は、次の136ページにわたりますが、13節の青少年海外派遣事業等委託料が主なものでございます。
3目公民館費は、1節の地区公民館等の館長及び非常勤主事の報酬等のほか、11節の光熱費、13節の清掃業務等委託料が主なものでございます。
次の137ページに参りまして、4目図書館費は、職員の人件費等のほか、13節の清掃業務等委託料、南郷図書館等指定管理料、次の138ページに参りまして、18節の図書類等購入費が主なものでございます。
5目視聴覚センター費は、13節の児童科学館等指定管理料が主なものでございます。
6目博物館費は、職員の人件費等のほか、次の139ページに参りまして、13節は博物館受付業務等委託料、特別展等改正のための資料展示設営等委託料、15節は南郷歴史民俗資料館の耐震改修工事費が主なものでございます。
7目南部会館費は、13節の同会館の指定管理料が主なものでございます。
8目美術館費は、次の140ページにわたりますが、職員の人件費等のほか、13節の写真撮影等委託料が主なものでございます。
9目文化財保護費は、次の141ページにわたりますが、13節の蕪島ウミネコ繁殖地保護監視業務等委託料、出土品修理等委託料、19節は全国山・鉾・屋台保存連合会総会八戸大会実行委員会負担金が主なものでございます。
10目文化財調査費は、7節の発掘作業員の賃金、次の142ページに参りまして、13節は発掘現場土工等委託料が主なものでございます。
11目是川縄文の里事業費は、次の143ページにわたりますが、是川縄文館等に係る13節の受付案内業務等委託料、資料運搬等委託料、17節の史跡用地の取得に係る用地購入費が主なものでございます。
12目八戸南部氏庭園事業費は、13節の樹木剪定等委託料が主なものでございます。
13目史跡根城の広場費は、次の144ページにわたりますが、13節の同広場の指定管理料が主なものでございます。
14目公会堂費は、13節の施設の指定管理料、15節の耐震補強、エスカレーター設置、客席改修等の工事費が主なものでございます。
15目文化ホール費は、18節の
施設用備品購入費が主なものでございます。
16目市民大学講座費は、市民大学講座開催に係る経費でございます。
17目ブックセンター費は、次の145ページにわたりますが、職員の人件費等のほか、13節の書籍等仕入販売返品業務等委託料、14節は家賃等の借上料が主なものでございます。
18目新美術館施設整備費は、13節の工事監理業務等委託料、次の146ページに参りまして、15節の工事費が主なものでございます。
19目更上閣費は、13節の同施設の指定管理料が主なものでございます。
6項1目保健体育総務費は、1節の学校医、学校歯科医、学校薬剤師の報酬、2節以降の職員の人件費等のほか、12節の児童生徒等の健康診断などの手数料、次の147ページに参りまして、19節の日本スポーツ振興センター共済掛金が主なものでございます。
2目社会体育振興費は、13節のスポーツビジネス実証業務等委託料、屋内スケート場、YSアリーナ八戸の竣工記念イベント開催業務等委託料、19節は八戸駅西地区に整備されますフラットアリーナのプロジェクションマッピング設備の導入補助金が主なものでございます。
次の148ページに参りまして、3目体育施設管理費は、13節は体育館など各施設の指定管理料、15節は新井田インドアリンクフェンスボード改修等の工事費、18節のトレーニングマシン等の備品購入費が主なものでございます。
次の149ページに参りまして、4目学校給食管理費は、職員の人件費等のほか、20節の準要保護児童生徒学校給食費扶助費が主なものでございます。
5目
特別会計整備費は、学校給食特別会計に対する繰出金でございます。
6目国民体育大会費は、職員の人件費等のほか、次の150ページに参りまして、第75回国民体育大会青森県実行委員会への負担金が主なものでございます。
以上で第10款教育費の説明を終わります。
◎工藤 社会教育課長 それでは、議案第46号八戸市附属機関設置条例の一部を改正する条例の制定につきまして、議案書に基づき御説明をいたします。
議案書では41ページとなりますので、お開き願います。
八戸市附属機関設置条例の一部を改正する条例を別紙のとおり制定するものでございます。
理由でございますが、史跡丹後平古墳群保存活用計画検討会議を設置するとともに、史跡根城跡保存管理計画検討会議を廃止するためのものでございます。
次のページをごらん願います。
改正の内容でございますが、八戸市附属機関設置条例の一部、別表の2につきまして、これまで八戸市史跡根城跡保存管理計画検討会議と規定しておりましたが、史跡根城跡に係る計画は平成30年度に策定を終了いたしましたことから、次年度からは史跡丹後平古墳群保存活用計画の策定を行うことにしてございます。そのため、別表の2につきまして、史跡根城跡の文言を資料のとおり史跡丹後平古墳群に改めるものでございます。
附則でございますが、本条例の施行期日を平成31年4月1日とするほか、本条例の改正に伴いまして、八戸市特別職の職員の報酬及び費用弁償に関する条例中、別表第1及び第2につきましても同様の改正を行うものでございます。
説明は以上でございます。
○高橋 副委員長 これより質疑を行います。
御質疑ありませんか。
◆日當 委員 自由民主・市民クラブの日當でございます。私からは、No.54、第10款6項、148ページでございます。体育施設管理の施設改修等工事費について、もう少し詳しく御説明をお願いしたいと思います。
◎下村
スポーツ振興課長 日當委員にお答え申し上げます。
内訳は2つの工事になります。1つは、新井田インドアリンクのフェンスボード改修工事、もう1つは、新井田インドアリンク得点板改修工事の2件になります。それぞれ工事費は5000万円と7000万円になります。
以上です。
◆日當 委員 ありがとうございます。今のリンクは新井田のリンクということでお聞きしました。あそこは新井田の運動公園の中にあります。あそこはリンクのほかにいろいろなスポーツ施設がたくさんありますけれども、その中で、テニスコートについてちょっとお聞きしたいと思います。
現在、新井田のコートは土、いわゆるクレーコートが6面あります。土ですので、雨が降れば当然できなくなってくるし、雨が降った後もできないような状態でございます。クレーコートのほかに砂入りの人工芝張りのコート、簡単に言えばオムニコートですけれども、オムニコートの場合は、雨が多少降った後でも簡単にできるような形になっております。まず1つ、新井田のコートをオムニ化にできないか。
あわせて、現在あそこは6面コートがありまして、6面というのは、大会をやる上で非常にやりづらい数字でございます。御承知のように、トーナメントでいくと、決勝は2つあります。決勝と準決勝と、4つです。準決勝に行く前に準々決勝と8つです。やはり4の倍数で一般的には大会を行いますので、6というのはちょっと中途半端かと。そうすれば、あと2面足して8面という形でできないものか。その辺をどのように考えているか、お聞きしたいと思います。
◎下村
スポーツ振興課長 それでは、日當委員にお答えします。
まず初めに、新井田のテニスコートの人工芝化につきましては、現在クレーコートであるため、雨天時におきまして大会の運営や練習に支障を来しているということにつきましては認識しております。また、コートの人工芝化につきましては、競技団体のみならず一般の利用者の方においても、非常に利便性の高い施設になります。市内のほかのテニスコートを見ましても、クレーコートは新井田公園のテニスコートのみになっております。
それを踏まえまして、新井田公園で2面をふやして8面という御提案についてですが、まずテニスコートの整備につきましては、八戸市ソフトテニス協会や、硬式の県テニス協会、市テニス協会の両協会から6年にもわたって要望をいただいております。それで、市としましても、今まで適地はないかということで、まずは今までいろいろと検討してまいりました。
今、御提案のとおり、テニスコートが8面になれば、東運動公園のテニスコート10面と合わせまして18面となりますし、また、現在、旧ウェルサンピアのテニスコートがなくなってくるということもありますので、まず2面ふやして、天候にも左右されない大会運営、また練習環境が確保できるのであれば、結果、それが新井田公園全体の利用者増加にもつながってまいりますので、ソフト並びに硬式テニスの両協会の皆さんとともに、具体に検討を進めていかなければならない整備の1つと理解しております。
以上です。
◆日當 委員 ありがとうございました。現状をもう少しお話ししたいと思います。
昨年の8月、結構雨が降りまして、新井田のコートは本来であれば多少雨が降っても、きちんと整備してあればできます。去年は、ラインが土で埋まってしまう状態。どこにラインがあるかわからない、後ろのほうに水もたまる、そういう状態でございました。それでも、やはり子どもたち、小学生も中学生も高校生も何とか練習して大会に勝ちたいと思って来ます。そうしたところ、私たち大人が角材を持ってきたのです。柱なる角材を持ってきて、何をするのかと思ったら、ラインの上にかぶさった土を取って、ラインを出しました。そのくらいかぶさるのです。それでもやはり子どもたちは、来てやりたい。転んで危ないと思ってもやるのです。やはりそれは、スポーツ選手だとわかりますけれども、1日も休まないでやって大会に臨みたいという思いがあると思います。東には10面ありますけれども、新井田のコート6面がもしオムニになれば、もう少し使えるのではないかと。
それから、何でオムニかというと、昔はほとんど土のコートでございました。でも、雨が降ればできない。土のコートは春先に整備がかかります。多分整備のお金も結構出ていると思います。それから、練習した後も必ずブラシもかけますし、ラインも大体ほうきで全部はきます。そのくらい手間をかけています。だから、そういうのを解消するために多分人工芝の形でコートができてきたと考えております。そうすることによって管理費も安くできるし、選手、子どもたち、それに一般の人がやるのに、すごくやりやすい、利便性がある、それから使えるということだと思っています。
特に土のコートは、新井田のコートは5月から10月、6カ月使えます。ただ、東のコートはオムニですから4月から11月まで使えます。ですから、結構頻度も高いですし、あわせてもう1つ聞きたいのですけれども、照明のことです。東は照明がありますので、一般の方が仕事帰りに来て練習したい、初心者だけれどもやりたいという方が、仕事が終わってからも来てできます。ただ、新井田のコートは全然できません。
そうすると、日数と時間、稼働率を考えれば、どっちのほうが多くの市民の皆さんが利用できるか考えれば、やはりオムニコートにして照明をつけていただければたくさんの方が使える。テニスの場合は、特にソフトテニスは年代ごとになりますので、健康維持もできますし、健康維持をすることによって多分医療費も少なくなっていくだろうと。利用率と市民の方の利便性を考えれば、やはりそちらのほうに持って行くべきではないかと、私はそう思っております。
特にこれに関しては、硬式の協会、それからソフトテニスの協会、ずっと要望してまいりました。私どもの会派においても要望してまいりました。先ほど課長がおっしゃったように、競技人口、ソフトテニスで1500何名、硬式でも500何名、合わせて2100名くらいの競技人口もあります。体育協会の35のスポーツの中で、一番多いのはサッカーですか。サッカー、バスケット、野球、それに次いでソフトテニスです。合わせれば結構な人数になります。それから、中学校のときやった奥さん方、だんなさん方も、やりたいという方たちもたくさんいますので、利用する人はたくさんいると思っています。特に、国体が今度青森であるとなると、やはり選手の強化も考えれば、今来ている中学生、高校生がちゃんと整った環境の中でやることが必要かと。
スケートみたいに世界的なクラスの施設とは言いません。プロの施設とは言いません。普通の、やれるような施設で結構でございますので、その辺はやはり、これからの子どもたちに夢と希望を与えて、私どもも健康を維持できるような環境、施設の整備、それからメーンになるスポーツを育てるのも大事ですけれども、そうでない施設も、私、日當ですけれども、日を当てていただきたいとそのように思っています。その辺をどう考えているか、お願いいたします。
◎下村
スポーツ振興課長 今、日當委員がおっしゃったとおり、非常に競技人口が多いスポーツであります。また、年齢も幅広く競技者がいらっしゃるということで、今、具体の御提案をいただきましたので、まずは新井田公園の敷地内でどのような設置が可能なのかどうなのか、照明のことも含めまして、まず利用団体の皆様と意見交換をさせていただきながら、進めさせてまいりたいと思います。
以上です。
◆日當 委員 ありがとうございました。ひとつよろしくお願いいたします。
以上です。
○高橋 副委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆岡田 委員 私からは55番、学校図書館支援事業、学校司書についてお伺いいたします。
この事業は、平成28年に始まりまして、3年が経過すると思います。まず、この事業の内容について改めてお伺いしたいと思います。お願いします。
◎西山 教育指導課長 岡田委員の御質問にお答え申し上げます。
本事業は、学校図書館の活用と整備を推進することにより、児童生徒の読書環境の充実を図り、本に親しむまちづくりの推進に寄与することを目的としております。そのために学校図書館の業務を専門的に担当する学校司書を派遣し、各校の司書教諭や学校図書館担当者と連携を図りながら、学校図書館の業務を進めておるところでございます。
今年度は、4名の学校司書を小学校14校、中学校7校に派遣しております。各校における学校司書の主な業務といたしましては、蔵書の管理、図書の貸し出し、登録、学校図書館の環境整備等多岐にわたっております。加えて、今年度は新しい取り組みといたしまして、学校司書が学校の要請に応じて、図書ボランティアや学校図書館担当者を対象とした研修会の講師を務める学校司書出張講座を行い、合計7回実施しているところでございます。
以上でございます。
◆岡田 委員 わかりました。ありがとうございます。さまざまな取り組みを行っているということで、それに対しまして敬意を表したいと思います。
この事業は、学校司書3人体制で始まりまして、今年度1名を増員し、4名で行われると聞いておりました。その4名体制で行っておると思いますが、これまでの成果と課題についてお伺いします。
◎西山 教育指導課長 お答え申し上げます。
初めに、成果についてお答えいたします。学校司書を派遣した学校では、学校図書館における図書貸出冊数が大幅に増加し、3年間で1.5倍、実数にして5万冊以上増加いたしました。これは学校司書による蔵書の整備等によって学校図書館が活性化し、児童生徒の利用向上につながっていると捉えております。また、市教育委員会が実施した生活等学習アンケートを見ますと、学校司書派遣校では本をよく読むと回答する児童生徒が増加していることから、学校司書の派遣が児童生徒の読書意欲の向上にも寄与していると考えます。
次に、課題についてお答えいたします。学校司書による成果が周知されるに従って、市内各小中学校からは、新規に学校司書の派遣を希望する声が多く寄せられ、学校現場からのニーズが年々高まってきております。しかしながら、現在の学校司書4人体制では、学校現場の期待に十分応えることが難しくなっていることが大きな課題であると捉えてございます。
以上です。
◆岡田 委員 わかりました。学校司書の配置によって、貸出冊数がふえ、子どもたちの本に対する意識に変化が見られるのは大変喜ばしいことでありまして、大きな成果だと思っております。
しかしながら、今御答弁にもありました4人体制でもまだまだ多くの学校に配置ができていないということは非常に残念だと思います。国のほうは、小学校、中学校に学校司書を配置するために地方財政措置を講じていると聞いておりますが、現状を踏まえまして、今後の展望をお伺いしたいと思います。
◎西山 教育指導課長 お答え申し上げます。
委員御指摘のとおり、平成26年6月に一部改正された学校図書館法では、小中学校に学校司書を配置するよう努めなければならないと定められました。昨年度の学校司書の配置状況は、小学校の全国平均が59.3%であるのに対して本県は5.5%、中学校の全国平均が57.3%に対して本県は3.8%と、いずれも全国最下位であります。
本市においては、学校司書を派遣してはおりますが、配置には至っておりません。市内全小中学校へ週1回程度学校司書を派遣するためには、14名の学校司書が必要であり、現状の4名からさらに加えて10名の増員が必要であると考えております。市教育委員会といたしましては、段階的に市内小中学校への学校司書を派遣することを希望しております。
以上でございます。
◆岡田 委員 わかりました。ありがとうございます。すぐにまた人員を増員するとなりますと、それ相応の予算も当然必要になると思います。しかしながら、一人でも多くの学校司書を増員できれば、また、これまで以上に子どもたちがたくさんの本に触れる機会がふえ、そしてまた心豊かな子どもたちが育っていくと思います。
同時に、働き方改革という意味でも、図書担当の先生方の負担軽減にも当然つながっていくと考えております。市では、八戸市ブックスタート事業や、また、マイブック推進事業、そして八戸ブックセンターの運営など、市長がみずから本のまち八戸を掲げているということで、それであれば当然なおさらこの事業の拡充をしっかりと考えていくべきではないかと思っております。
先ほども申しましたけれども、一人でも多く学校司書を増員することを考えていただきまして、ますます本好きな子どもたちがふえまして、知識や教養を備え、そしてまた、心豊かな人格を持つ子どもたちが育っていくことを願いまして、この質問を終わります。
○高橋 副委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆八嶋 委員 私は、56番、保健体育費の保健体育総務費、147ページであります。この中で230万円計上されておりますが、小さい科目ですが中学校体育大会派遣補助金という項目があります。これは、一々明細はいいですが、どれぐらいの大会でどれぐらいの人数なのか、ざっとしたところでいいです。お伺いします。
◎中村 学校教育課長 八嶋委員にお答え申し上げます。
当補助金は、本市における中学生の体力及び気力の向上及び学校体育の振興を図るため、中学校体育連盟が主催する県大会以上の大会に選手が出場するための経費の一部を助成するものでございます。
今年度の実績といたしましては、学校数としては延べ109校、補助対象者数として618人に補助をしているところでございます。
以上でございます。
◆八嶋 委員 課長、これは端的に聞きますが、前年度よりも額がふえているのでしょうか。
◎中村 学校教育課長 補助金といたしましては、平成29年度に比較し、実質として32校ふえて、補助人数も184名ふえております。
以上でございます。
◆八嶋 委員 金額もお願いします。
◎中村 学校教育課長 お答え申し上げます。
平成30年度の交付基準を見直しまして、平成31年度より、東北大会と全国大会に出場する分につきましては、交通費実費額の3割といたしました。これまでは東北大会には一律1人当たり3000円、全国大会には1人当たり5000円としていたところでしたけれども、実質、交通費の1割、2割という程度でしたので、こちらを見直しいたしまして3割とさせていただきました。また、交付額といたしましては、平成29年度は112万4120円、平成30年度は148万3500円となっております。
以上でございます。
◆八嶋 委員 御丁寧にありがとうございました。
これは、今、副委員長をなさっている高橋一馬議員が何回も長年取り組まれてきた課題でありまして、私も注意深く聞いていました。前回も本会議で高橋委員がおっしゃっていました。俗に言う中体連云々の体育大会で、いわゆる俗に大きな流れとして緩和策がとられて、代理引率だとか代理監督だとか、指導者の大会引率の枠が非常に広がったということで、これは伊藤教育長を初め校長会の皆様方の御奮闘のたまものだと思って、私、高く敬意を表したいと思うのです。長々言いませんが、こういうことは、選手が出たくても引率者がないとだめだとかという、いろいろなリスクの面で当然でしょうが、そういう意味で方向的には緩和されて、予算も若干ふえているということはまことに結構なことであります。
これからもどんどんそういう方向で御奮闘を願いたいし、あえて最後に申し上げたいのは、私は何年前かは忘れましたが、高橋副委員長が同じようなマターで教育長に質問なさったのです。教育長は、私、はっきり覚えています。諸般の事情は大変心を痛めているところでありますという答弁がありまして、それを私、引っ張って、この
予算特別委員会で、教育長、あなたの心を痛めているのは誰でもできるよみたいな、非常にぞんざいな、不適切な、批判めいたことを言ったことを大変私、今、悔いておりまして反省しております。そういうことでおわび申し上げたいし、これからも青少年育成のために、高橋副委員長初め、こういう予算はどんどんふやしていただきますように、切にお願い申し上げまして、終わります。ありがとうございました。
○高橋 副委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆山名 委員 図書館の指定管理と南郷文化ホールについて2点伺いたいと思います。
まず、図書館の指定管理についてでありますけれども、これは包括外部監査からも指摘を受けているということで若干述べたいと思います。市の教育委員会には、図書館本館を直営とする理由が記載されているというようなことで、図書館職員に求められる専門性、指定管理者制度は期待できない趣旨が述べられているということであります。そこで、平成28年度に配置された職員について、本館のほうは正職員と嘱託員が合わせて平均で5年、一方、南郷は4年ということですけれども、この程度の継続年数で十分なのかどうかということ。また、この指摘を受けてから改善されているのかどうかということで伺いたいと思います。
◎千葉 図書館長 山名委員にお答えをいたします。
まず、外部監査の指摘ということで、本館の職員の経験年数、あとは指定管理者の経験年数を比べて、4年、5年ということでは専門性を発揮するには少ないのではないかということです。平成29年度の数値ですけれども、本館の正職員13人、嘱託員10人、うち司書が2名、学芸員2名、経験年数8年以上の者が半数を占めております。嘱託員の経験年数は、平成29年度で6.7人、正職員の平均は6.4年となっております。
9月の市議会の答弁でも述べたのですけれども、平成30年度の正職員数及び嘱託員数は平成29年度と変わりがないのですが、司書の数は正職員が6名、嘱託員が4名であり、合わせて10名となったということで、昨年度よりは4名増加をしております。このようなことで、正職員、嘱託員の専門性ということにつきましては、ふやす方向で職員の計画、あとは研修のほうもより充実させて行っていくこととしておりますので……。
◆山名 委員 いいです。わかりました。
ちょっと数字が合わないと思っているのですけれども、というのは、平成29年度で8年以上の在職年数の人が半数以上占めているということですが、この包括外部監査で指摘されているのは、その1年前の平成28年度に配置された職員ということになって、本館の正職員は5年に満たないのに、何でこんなにふえてくるのですか。理由は何なのですか。
◎千葉 図書館長 外部監査では、平均の図書館業務年数ということで、本館の正職員の平均経験年数は4.67年、嘱託員は5.36年、分館の指定管理者は、南郷図書館が4年、図書情報センターが6.14年ということでございました。本館が合わせて5年、指定管理者が合わせて5.15年ということでございました。
平成28年度はそのような数値でしたけれども、平成29年度におきましては、正職員プラス嘱託員、本館は6.54年、分館の指定管理者は5.31年と少しふえております。
◆山名 委員 ちょっと意味がわからないのですけれども、1年たって今まで5年平均だったものが、何で3年も延びるのかということを聞いているのですけれども。
◎千葉 図書館長 少し調べる時間をいただきまして、後でお答えをさせていただきます。
◆山名 委員 また外部監査で、蔵書の回転率も指摘をされています。特に、一般的には193.4%の回転率であると。ところが、八戸市においてはこれを下回っている。特に移動図書館と分室は100%未満で、かつ低下傾向が見られるという評価なのですけれども、これについては見直しがされているのでしょうか。どういう対応がとられているのかということで伺いたいと思います。
◎千葉 図書館長 お答えをいたします。
蔵書回転率についてですけれども、まず蔵書回転率とは、全蔵書の中で借りられた図書がどれくらいあるかであり、率が高いほどよく借りられている、回転しているということになります。死蔵書が多いほど数値は小さくなり、魅力ある蔵書かどうかを知る目安の一つということでございます。
平成30年度の対策として、何点かお答えをさせていただきます。
まず、1点目ですけれども、利用状況に応じた資料構成となるよう、本館、分館、分室館等で資料の入れかえを行い、新鮮味のある資料構成といたしました。
2点目ですけれども、市内の小中学校の全員に図書館の利用案内チラシを配布し、利用を呼びかけたところでございます。
また、3点目といたしましては、本館なのですけれども、中高生向けの図書を集めましたティーンズコーナーの充実に努め、企画展示やアンケート調査の実施をいたしました。分室につきましては、広報1月号に掲載いたしまして、分室の利用を周知したほか、ポスターを作成し、本館、分館、各分室に提示し、PRを行ったところでございます。
また、移動図書館は、利用状況を踏まえ、巡回場所や滞在時間等の見直しを行いました。また、南郷図書館では、貸出回数の少なかった本を集めまして、私たちに会いに来てというテーマで、数年前から毎年展示貸し出しを開催し、回転率の悪かった本に日の当たる工夫をしております。また、図書情報センターでは、今月、3月2日からこれまで館内閲覧としていた郷土資料のうち、利用者から貸し出し要望のある郷土作家の著作、また、郷土の料理や菱刺しといった著作の貸し出しを開始いたしております。そのようなことで、回転率を高めるような対策を今年度はとったところでございます。
以上です。
◆山名 委員 いろいろ努力をしているということで、回転率が向上しているのだろうと伺いましたけれども、そこでちょっと図書館の利用状況、南郷図書館と図書情報センター、あるいは資料の貸出状況、これも南郷図書館と図書情報センターで、平成27年度、平成28年度は出ているのですけれども、その後、平成29年度、平成30年度についてお知らせいただきたいと思います。
◎千葉 図書館長 まず、平成30年度、ことしの2月末現在の数値をお知らせいたします。
南郷図書館ですけれども、2月末現在で8万797名、昨年度比99.5%になっております。あと、貸出者数が計1万5868名です。前年比100%ちょうどになっております。貸出点数ですけれども、6万1977冊、前年度比102.7%となっております。
図書情報センターですけれども、入館者数5万9122名、昨年度比、前年度比95.1%となっております。貸出者数1万4887名、前年度比97.5%となっております。貸出点数は4万4582点、97.7%となっております。
平成29年度です。
◆山名 委員 いいです。
言いたいことは、前年度比で常にマイナスになっているということなのです。たまたま南郷図書館の貸出者数かな。これが102.7で1つだけ伸びていますけれども、それ以外はもう100%を下回っているということで、言いたいことは、せっかく民間のノウハウを活用して市民サービスを向上していくのだ、あるいはさまざまな点についてよくしていくのだというのが指定管理者制度のそもそもの基本なわけですけれども、このように下回っている状況を見るときに、果たして指定管理者制度を導入する値があるのかと。逆に言えば、やめた方がいいのではないかと常々思うわけでありますけれども、この点についてはどのように考えていますか。
◎千葉 図書館長 お答えいたします。
確かに入館者数、貸出冊数などの利用統計を把握して、分析して、利用を伸ばしていく、数値を上げていくということは、図書館が第1に考えなければならないことだと思っております。また、あわせて、数値化しにくい部分というのも図書館にはございまして、本館であれば古文書等の研究者が全国から訪れておりますので、職員が知識や技術を持ってさまざまな関連資料を提供し、研究者や利用者に満足してもらえるような部分も高めてまいりたいと思っております。
また、南郷図書館、図書情報センターにつきましては、指定管理前と指定管理後の入館者数、貸出冊数を比べますと、かなりのパーセントで上がっております。ただ、ここ数年におきましては、横ばい状態あるいは少し下降ぎみということもございますけれども、今の指定管理者は公共図書館の受託実績がかなりある図書館でございまして、現在518館という受託を受けております。運営に関するノウハウも持っておりまして、これまでのところ適正に管理していると評価はしております。ユニークなイベントなども、本当に本館も参考にさせてもらっております。
現在のところは、本館と分館がお互いに刺激し合い切磋琢磨することにより、図書館全体のサービスの向上が図られているのではないかと考えております。
以上です。
◆山名 委員 指定管理者の評価についてですけれども、この評価は第三者でやっているのでしょうか、所管のほうでやっているのでしょうか、伺いたいと思います。
◎千葉 図書館長 評価は図書館で、市でやっております。また、評価表に指定管理者による自己評価というところがありまして、こちらは指定管理者が自己の評価をしております。
以上です。
◆山名 委員 自己評価を悪くするわけがないだろうし、担当の所管で評価をしていることについては、やはり仲間意識が働いて、それほど悪い評価はできないのではないのかと思っていました。そもそも、利用者であるとか貸出状況がマイナスになっている理由の中で、図書館本館においても同様の傾向があるため減少については妥当と判断している、こういう評価なんです。これは全くおかしいと思います。
本来、本館が減少していても指定管理者制度で南郷図書館がよくなっているとかいうことであれば、それなりの妥当だという判断になるのだけれども、本館が減少しているから南郷図書館も、図書情報センターも減少しているから妥当なのだという、そんな評価は普通はあり得ないのではないかと思うのだけれども、どうしてこういう評価が堂々とまかり通っているのかということについて、聞いても無駄なのかな。ちょっと、コメントがあればお知らせいただきたいと思います。
◎千葉 図書館長 総合評価表の表現の部分ということでございますけれども、平成28年度の総合評価表はそのような表現をとっておりました。平成29年度の評価におきましては、そのような表現ではなく、少し改めております。
以上です。
◆山名 委員 私は、低いところの背比べではなくて、むしろ高いところを調べて、そこの都市がなぜ貸出状況であるとかそういった数値が上がっているのかということを調査して、やはり八戸市においてもそれに追いつこうとするような施策をとっていくべきだと思いますけれども、他都市の状況等の調査は行っているのでしょうか。
◎千葉 図書館長 他都市の状況調査については、今年度は教育委員の方とともに調布市と大和市の図書館の視察に行ってまいりました。また、利用者アンケート調査を今年度実施しております。利用実態、要望把握、そのようなことで先月の2月6日から、本館、分館の全ての利用者を対象に3月6日までアンケートをとりました。このようなアンケートの結果を分析し、今後の運営に役立てていきたいと思っております。
◆山名 委員 ぜひとも、いいところを見て、やはりそれに追いつくような施策をとっていっていただきたいということで、意見とさせていただきます。
次に、南郷文化ホールについてでありますけれども、まず、入館者数です。ちょっと私も調べてみましたけれども、平成28年度1万9644人、平成29年度2万892人、利用率にして、平成28年度が55%、平成29年度は54%ということだと思いますが、これでよろしいかどうか。
◎前田
まちづくり文化スポーツ部次長兼
まちづくり文化推進室長 はい、その数値でよろしいかと思います。
◆山名 委員 なぜ伺ったかといいますと、やはり過去を振り返る必要があろうかと思います。というのは、14年前、結構古い年代ですけれども、我々は特別委員会をつくって、南郷文化ホールについての妥当性をかなり議論してきた経過があります。そういう中で、最終的には3万人を目指しているのだということを我々は承知して、そのぐらい頑張られるのであればいいだろうということで、議会として承認をしてきたということなのです。
そうすると、1万人も下回っているということです。最新の状況を見ました。これは、ことし3月5日に更新された空き状況というものでありますけれども、3月が39.5%、4月、これからまだふえるかもしれないけれども17.9%、5月は午前、午後、夜、この3つの中で貸し出しされているのが夜の部はたった4日間だけ、わずか4.9%、連休は全くゼロというような状況になっていました。これで果たして文化ホールをつくった意味があるのかということですけれども、この辺の数字を見て、どうなのでしょう。
◎前田
まちづくり文化スポーツ部次長兼
まちづくり文化推進室長 お答えいたします。
委員お話しのとおり、文化ホール整備の際にいろいろと利用率等々、整備の意義等について、市議会でも御議論があったということで承知してございます。利用率を上げていくということで、山名委員からもたびたび御質問いただいているかと思ってございます。
利用の状況ですが、今、委員お話しされたとおり、冬場、2月、3月、4月、5月というあたりがどうしても利用件数とすると毎年低い傾向がございまして、夏場にかけまして利用件数が伸びているというような状況がございます。
もちろん利用率を向上させるということは、ひとつ施設を整備した趣旨から考えても必要なことだと考えてございますが、参考までに全国のホールの利用率という数値が、これは文化庁の委託の事業として、公益社団法人全国公立文化施設協会、いわゆる公文協という団体がございますが、こちらで調査をしている報告書が2年に1回出されております。最新の数値は平成28年度の数値ということでございますが、全国の自治体、人口規模もさまざまでございますし、ホールの大きさもさまざまということでございますが、このうち人口規模10万人から30万人未満の都市ということで、ここに八戸市が入ってまいります。ホールの規模としますと500席未満のホールの利用率ということで、52%という数字が出ております。平成29年度の南郷文化ホールの稼働率は54.4%という数字ですので、全国のホールの平均数値は上回っているような状況ではございます。
あともう1つ、平成24年度、いわゆる文化ホールを整備した後に、国のほうで劇場、音楽堂等の活性化に関する法律、劇場法と言われる法律を制定してございます。この法律の趣旨でございますが、いわゆる実演芸術、実演により表現される音楽、舞踊、演劇、伝統芸術、これらのことを指すということでございますが、こういった実演芸術の水準の向上、振興をもって活力ある地域社会の実現を図るということを法律で定めまして、地方の文化ホールにおいても、このような趣旨でホールの運営をしていくということで、自治体にもそれなりの支援、財政支出を求めるといった趣旨の法律となってございます。
文化ホールの利用の実態ということで、これまでは利用率向上も1つの施策としまして、練習の際には通常の平日料金を3割に低減しまして、利用促進を図るということでさまざま、さまざまと言っても音楽団体が主ですけれども、こういった団体の練習利用で使っていただいているということがございます。
そのほかは、いわゆる音楽教室等での発表会というようなことがございますが、やはり劇場法の趣旨を踏まえますと、こういった利用のほかに、芸術による地域振興という視点の取り組みが不可欠だと考えてございます。それで、指定管理者独自あるいは指定管理料の中でさまざま文化事業にも取り組んでおりますが、そのほかに、当部としまして、いわゆる南郷アートプロジェクトという形で文化ホールの活用を図ってきたところでございます。
そのような取り組みの数値の反映として、今の率があるということで、その利用の中身も踏まえて、利用率だけではなくて、そういった文化芸術による地域振興といった取り組みの部分も、今後のホール運営を考えていく上では非常に必要な視点かと考えております。
以上でございます。
◆山名 委員 今言ったように、入館者に関しては地域振興、学生を含めて使用していくのだということで3万人という人数を当時出したのだということであります。この南郷文化ホールはいわくつきでして、当初5億円ぐらいの予定だったものが次々と膨れ上がっていったと。市長も、当初は、新任の市長ということもあって、この件については謝罪をしているのです。今は開き直っていますけれども、スクラム8の問題で、この当時は謝罪をしているということなんです。
というのは、まず、これは市長の答弁です。本当の工事、建設額、予定額で4億8300万円ということだった。外構を含めて7億3000万円、相当の内数、それ以内で抑えるということで来たと。各課で精査をして、最終的に自分が決裁をした。めくら判を押しちゃったということなのです。そのことは非常に注意が足りなかった。自分自身振り返ってみれば非常に反省すべき点であり、事実としては、そのとき自分は気がつかなかったと。なおかつ、自分が最初に報告を受けたときに7億3000万円まで抑えるように庁内内部で検討してくるということで指示をした。しかしながら、結局、その後の会議の中で、とてもそこではおさまらないということになって、特別委員会でもいろいろ議論をいただいた。南郷区を含めて市民の皆さんにも、大きな期待があったというようなことで、2億数千万円の予算の額が必要になったというようなことで、重ねて本当に深くおわび申し上げますと、議場で謝罪をしているのです。
もう1つは、設計事務所が予算額と同額の7億3000万円の積算額を提出したのだと。しかしながら、市が独自に自分の単価に置きかえた結果、8億9000万円に膨れ上がってしまったということなのだけれども、ここで本来議会に報告しておけばいいのに、一般的な入札の結果が低く出ている。だから、もっと低く出るだろうという想定のもとに7億3000万円で入札をかけた結果、ぎりぎりのところで入札されたと。したがって、膨れ上がった金額がどうしようもなくなってしまったということもあって、議会に相談しないで入札をかけてしまった、誤った判断をしたことを深くおわび申し上げますと、この施設に関しては、この点でもおわびをしているのです。
いわくつきの施設なのですから、我々としても反対の立場だったけれども、繰り返しになるけれども、活用率を上げていくのであればいいでしょうということで、議会が承認をしたという経緯があるのです。当時は議会もかなり機能していたと。今はどうかということは言いませんけれども。そういうような形の中で来たということですので、やはり常々私は利用率というものを注視していかなければならないということなわけです。
ですから、他市の状況を比較云々ということがありましたけれども、最初の約束をちゃんと守ってくださいということなのです。この点について伺いたいと思います。
◎前田
まちづくり文化スポーツ部次長兼
まちづくり文化推進室長 先ほど申し上げました公益社団法人全国公立文化施設協会の委託の中で、これは全ホールを対象にした分析ということでございますが、稼働率が高いホールにつきましては、やはりホール主催の公演が多いということ。それから、補助金などの活用があることが稼働率の向上につながっている。こういった分析がされております。ホールはもうできておりますので、このホールを活用して、いかに地域住民に整備した効果を還元していくかということで、その意味におきましては、やはり単なる貸し館というだけにとどまらず、もちろんそういった部分での利用促進は大事ですけれども、もう1つには主催公演等々を行うことによりまして、施設整備した効果を地域に還元していくということが必要になってくるかと考えてございます。
以上でございます。
◆山名 委員 十分精査して利用率、活用率を上げていただきたいということで、終わりたいと思います。
以上です。
○高橋 副委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆中村 委員 次の項目、学校図書館の司書についてです。
内容的には先ほどの岡田委員と同様の質問でしたので、要望のみ申し上げたいと思います。
先ほどの報告には、配置している学校についての効果について説明がありました。かなり貸出数もふえて効果があらわれているということと、それから配置されていない学校からの要望も全校から来ているような状況だということで、大変効果があるというのですか、ここ2年ぐらいの事業ですけれども、早速そういう成果があらわれていることは本当に大事な事業だと思っております。
先ほども報告によって、県内では、八戸市が進んで司書配置をやってきたわけですけれども、大分やっていない自治体が多くて、八戸市に追いつけという感じで取り組んでいる自治体も今ふえてきています。ただ、全国レベルの平均とかでいくと、青森県自体がかなり低い位置にいるといった課題もありますので、ぜひ各校に、全校にというのは理想ですけれども、計画配置を進めてきていただきたいと思っております。
それで、小林市長も政策の中で、本のまち八戸ということでうたっておりますので、子どもたちにはできるだけ平等な教育環境の中で勉強していただきたいと思っております。これは財政の部分でしっかり支援をしていただいて、強化をしていただいて、応援をしていただきたいということを切に要望して、この項目を終わります。
○高橋 副委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆苫米地 委員 132ページの就学援助制度の一部単価引き上げについてということでお伺いしたいと思います。
この就学援助の制度、新入学児童生徒の学用品費、いわゆる入学準備金については全国的に支給時期の見直しが進んでいて、八戸市でも入学前の支給を中学校でも小学校でも実現するということで、よかったと思っています。
その金額ですけれども、入学準備金は、今、小学校が4万600円、中学校が4万7400円ということで、国の基準どおりに八戸市でも支給をされているということです。国でこの基準を見直して増額をする話があるということだったのですが、それについて何か通知とか指示とかが来ているかどうか、確認をしたいと思います
◎中村 学校教育課長 苫米地委員にお答え申し上げます。
委員御案内のとおり、当市の就学援助費の支給限度額につきましては、国の要保護児童生徒援助費補助金の予算単価に準じて設定しております。2019年度の要保護児童生徒援助金補助金の予算額につきましては、国で平成30年12月に示されたところでございますが、この国の単価が正式に決定してから、当市の平成31年度の支給限度額について検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
◆苫米地 委員 わかりました。今検討するということでしたので、まだ決定をしたわけではないと考えてよろしいですか。
◎中村 学校教育課長 はい、そのとおりでございます。
◆苫米地 委員 わかりました。であれば、ぜひそこは十分検討していただいて、今、国の基準どおりに支給している意義というか意味というか、そこがあるわけですから、この金額が引き上げになったらば、そこに合わせるという方向で考えていただきたいと思います。
要保護の方はもちろんですけれども、準要保護の方に関しても、今、同額で支給していると思うのですけれども、そこを1つだけ確認をし、要保護の方々、国で決まってそれを市でも実施するとなったならば、準要保護の方についてはどのように考えていくのか、確認したいと思います。
◎中村 学校教育課長 お答え申し上げます。
準要保護につきましても、本市の就学援助金の制度に従って支給をしてまいります。
以上でございます。
◆苫米地 委員 わかりました。ぜひそのようにお願いしたいと思います。
あともう1点、2点。この引き上げの見直し、修学旅行費であるとか卒業アルバム代などについても見直しをするというような話があるということを聞いているのですが、その点に関してはどうでしょうか。
◎中村 学校教育課長 お答え申し上げます。
修学旅行費につきましては、八戸市独自の上限額を現在設定しておりまして、国の基準を上回っている状況でございますので、現制度で継続していきたいと考えております。
また、卒業アルバム代等につきましては、国の案で追加されておりますので、それにつきましても本市のほうで今後検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
◆苫米地 委員 わかりました。修学旅行費のところは上回っているのですからそのままということで、そのままというか現状どおり、ぜひ支給をということで要望します。
卒業アルバム代等に関してですけれども、ここも検討をするということですので、趣旨を踏まえて十分検討していただくように。
あと、この修学旅行費と卒業アルバム代等の支給時期についても確認をしたいのですが、今どのようになっているのでしょうか。
◎中村 学校教育課長 お答え申し上げます。
各学校から支給の請求があってから、各保護者に支給されるという形になっております
以上でございます。
◆苫米地 委員 支給の請求があってからというのは、修学旅行に行って帰ってきてから、あるいはアルバムが支給されてからということになるのでしょうか。確認をしたいと思います。
◎中村 学校教育課長 お答え申し上げます。
修学旅行費につきましては、確定してから各学校から上がってからということになります。卒業アルバムについては現在は支給しておりませんので、今後については検討してまいりたいと。
◆苫米地 委員 そうでした。卒業アルバムはこれから検討するということでしたので、ぜひ支給時期も含めて、皆さん渡るときに十分渡るようにということで、必要な時期にと思います。
修学旅行費については、ほかの方々が積み立てをしたりしていると思うのですけれども、全額支給をされているということであれば帰ってきてからということでいいかと思いますけれども、そうでなければ、出かける前に旅行会社に払うときにとなるのかもわかりませんけれども。いずれにしても、保護者の方々に負担がない時期の支給ということで考えていただきたいと要望したいと思います。
まず、就学援助費の単価引き上げについて、これから国のことが決まってくれば、それに合わせて検討するということですので、何度も言うようですけれども、その趣旨を踏まえて、子どもたちが安心して学べるように、そういう方向で考えていただきたいということで要望して終わります。
○高橋 副委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆森園 委員 それでは、通告してありますけれども、61番から63番まで、ちょっと順番を変えまして小学校費の学校建設費を最後にしたいと思います。
まず最初に、10款の147ページ、かおりカップスーパーキッズレスリング選手権大会負担金について、この内容についてちょっと御説明を伺いたいと思います。
◎下村
スポーツ振興課長 森園委員にお答え申し上げます。
本負担金は、青森県レスリング協会と当市との共催によりまして、第2回かおりカップスーパーキッズレスリング選手権大会を開催するための負担金であります。
以上です。
◆森園 委員 今週の日曜日にあるということで、私も大変楽しみにしているのですけれども、ただ、予算書を見ていまして、昨年この
予算特別委員会で豊田委員と寺地委員から、いわゆる伊調ロード、伊調さんが国民栄誉賞をとったといったもろもろについて、いろいろな説明がございまして、その中で平成30年度に基本構想がつくられるというような答弁があったと、私、ちょっと記憶しているのですけれども、これらも含めて、これからのタイムスケジュールについてお伺いしたいと思います。
◎下村
スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。
今年度、基本構想につきまして、約290万円で現在策定中でございます。伊調馨さんの恩師であります県レスリング協会の澤内会長からも御意見を伺いまして進めております。可能であれば、今後、伊調馨さん御本人からも御意見をいただきながら進めていきたいと考えております。
当初予算につきましては、予算化しておりませんが、伊調馨さんの輝かしい実績、国民栄誉賞などの実績につきましては、次の東京オリンピックへの出場の有無にかかわらず、顕彰すべきものであると考えております。
まさに東京オリンピックの開催時期、2020年を見据えながら、顕彰するタイミングを逸することなく工事着手し、完成、また進めていきたいと思っております。
以上です。
◆森園 委員 もちろん今回の件はオリンピックに出場する有無はかかわらず、これはもうお願いするということで、そういうお話でございますので。
この間、昨年度、たしか天皇杯、全日本選手権大会で、本当に私たちの期待以上に活躍されて見事優勝されて、早ければことしの9月には、もしかすると、5回目のオリンピック出場が決まるというようなことでございます。先ほどの話ですと、基本構想についてはまだでき上がっていないのですか。
◎下村
スポーツ振興課長 今月中をめどに策定して皆さんに報告したいと考えております。
以上です。
◆森園 委員 当然ながら、今、あそこの武道館の前の公園が工事をいろいろしていまして、私たちも伊調ロードのことについていろいろ聞かれるのですけれども、公園の中に道路ができたり、形がどんどん変わっていく中で、当然あそこも測量をしたりですとか、今、本構想であればその次が実施設計、そういったものに入っていかないといけないわけですけれども、そのあたりのスケジュールについては、もう一度確認をさせていただきたいと思います。
◎下村
スポーツ振興課長 まずは、先ほどもお話しさせていただきましたけれども、伊調馨さんや、またあの伊調馨さん以外にも、金メダリスト、銀メダリスト、伊調千春さん、小原日登美さんなども顕彰する銘板といいますか、そういったものも検討しておりますので、そういった方々の御意見も伺いながら、早い時期にといいますか、2020年度、今、森園委員がおっしゃったとおり、早ければことし9月決定になります。大変期待しているところですが、最終的には2020年の春にオリンピック出場の有無がわかるわけですけれども、次回のかおりカップなども念頭に入れながら進めていきたいと考えております。
以上です。
◆森園 委員 本来であればYSアリーナ八戸が完成の折に一緒にというのがベストで、先ほど聞きましたら、澤内監督なども基本構想の策定に一緒にかかわっておられるということで、私もあそこで歩いているとよくお会いするものですから、具体的にはそういった伊調ロードの話はしませんけれども、子どもたちについての育成の話を熱心にされるのを、たまたま機会があって話をされていて、あそこはやはり伊調馨さんだけではなくて小原さん、それからお姉さんもいらっしゃるんですけれども、そういったちびっ子たちにとって、レスリングのまちをつくっていきたいという思いをすごく感じるものですから。この時期についてはまだ今のところはっきりわからない感じなのでしょうけれども、オリンピックが決定すれば、そういった予算の配分、案分などもあるのかと。秋山次長、うなずいていますけれども、よろしいですか。済みません。そのあたりはなかなか難しいですか。そういったことも期待しながら、できるだけ早い時期の伊調ロードの完成を期待したいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。
この件についてはこれで終わります。
次に、これも10款、148ページの体育施設の整備についてです。
先日、新聞にも何回も出ておりました体育施設整備検討委員会、これの意見を受けての今後の整備計画について伺いたいと思います。
◎下村
スポーツ振興課長 森園委員にお答え申し上げます。
委員おっしゃるとおり、先月、2月22日に市体育施設整備検討委員会から八戸体育施設の整備方針に関する意見書が提出されました。当該委員会は平成29年1月に設置されたものですが、その中で、八戸市体育館、長根にありました体育館の老朽化等々、現状の課題を解決するために、今回の2月の意見書において6つの基本方針が取りまとめられております。6つの中でも特に、新聞等でも報道がありましたが、八戸市体育館の建てかえに向けた基本構想を早期に策定するということと、あと、長根公園内の既存の体育施設の移転につきましては、できるだけ長寿命化を図りながら見直しを行う、要するに現時点での利用を検討するというようなことが特に意見として出されております。
基本構想を早期策定ということで、具体の着手時期等については触れておりませんが、まずYSアリーナがことしの秋にオープンして、先ほどの伊調ロード等もそうなのですけれども、いろいろなそこでの、森園委員も一般質問等をされていますけれども、自動車や公共交通の動線であるとか、既存施設の使い勝手、また、何かしらそういった中心街との回遊性において課題が生まれてこないかなどを整理した上で、財源確保、また整備手法等を検証して、具体の建設に向けたスケジュールをまず一度整理した上で、次の段階に進んでいきたいと考えております。
以上です。
◆森園 委員 公共施設建設においては、一般的にやはり建設費の予算の確保というのがまず第1になっているのかと。そうすると、いつも基本構想というのは大体1年ぐらいやって建設に入るということが、意外と基本構想の期間が短かったりする。やはり予算が決まってから、そちらのほうが先になりますので、構想自体が大変短い例が多いのですけれども、多分今回、体育施設整備検討委員会からいわゆる基本構想を早く出せ、早くその基本構想をというのは、これにかかわる事業は大変多いと。
先ほどもおっしゃったように、例えば公共交通もそうですし、第3期の中心市街地活性化基本計画の問題もございますし、かかわっている事業が大変多いものですから、まずこの構想がないと、次の事業、さまざまな事業を進めていく上で、多分この基本構想は二、三年、結構時間を持っていろいろやっていかなくてはいけないのではないかと思っています。
本当にこのまちづくりにとっては大変大切な構想であると思っておりまして、その検討にやはり時間をかける必要があるということでございますので、早期に作成していただきたいと思うのですけれども、担当課では、例えば補正などでも、やはりもう一度これも要求する予定もあるのでしょうか。どうなのですか。
◎下村
スポーツ振興課長 まさにいろいろな課題を整理した上でということになるんですが、この必要性におきましては、その体育施設整備検討委員会の内部においても、連携中枢都市圏のエリア内に長根にある体育館の同規模の施設がないこと、また、委員御指摘のとおり、第3期中活計画のエリア内に今回新たに長根公園が加えられたということもございますので、それにつきましては他の体育館の整備、また、夏の国体等々、夏の国体をこの長根体育館で行うということではないんですが、選手強化等々、また競技団体の意見も踏まえながら、まとまりましたら、まさに早期にそういった点におきましては、補正なども視野に入れながら検討していきたいと考えております。
以上です。
◆森園 委員 この検討委員会の1年間にわたるそういった意見書等を無駄にすることなく、早く基本構想策定を要望していただくよう、これも要望させていただいて、この項目を終わらせていただきたいと思います。
最後に、小学校の学校建設についてですけれども、今議会で田名部議員から学校の老朽化、その状況によって、雨漏りなどを塞ぐのにペットボトルで塞いでいたと、ショッキングな事例として挙げられておりました。多分、ここにいらっしゃる議員の皆さん方は、おおよそ、小学校、中学校に行っていらっしゃる方が多いので、その老朽化については見ていらっしゃる方も多いのかもしれません。
私もやはりこれは大変気になって、前々から行政管理課から、より各施設の所管の管理者に対しまして、安全性の確保ですとか予防保全の実施と長寿命化を図ることを基本方針として、それに基づく個別の施設計画策定を依頼していますと、行政管理課では各支所にしていますというようなお話はいただいていました。
そして、学校施設についても、平成32年度に長寿命化を図るための個別の施設計画をつくるというような予定も聞きました。その内容を聞きますと、築20年ごとの計画的改修によりというような内容でございまして、予防保全的な対応を行い、長寿命化を図り維持管理に要するコストの平準化を図るという内容でございました。20年ごとの改修ということでございましたけれども、改修自体にもやはり相当のお金もかかるわけでございます。長寿命化により、より効果的、効率的に進めるためには、私自身はもっと小まめな手入れが必要であるのではないかと。例えば、自分のうちであれば、一般的には10年程度で屋根のコーキングをしたりとか、塗装などをしている。皆さん方もそうされているのではないかと思うのですけれども、手を入れることによってさびや雨漏りなどを塞いで、また、小破の確認などで、これも点検といったものにつながっていくわけでございまして、学校などにもこういった小まめな点検、手入れなどができないものだろうかと。これがやはり一番の長寿命化に有効ではないのか、これがやはり予算の縮減につながると私は思っているのですけれども、これについての所見を伺いたいと思います。
◎橋本 教育部次長兼教育総務課長 森園委員にお答えいたします。
長寿命化計画は、これまでの事業保全的な対応から予防保全的な対応に移行するものであること、委員御提案の小まめな手入れや点検は予防保全的な対応につながるものであることから、長寿命化を図る上で有効的な方法であると思っております。ただし、67校ある学校の約7割が築30年以上を経過していることから、これまでの手入れでは対応し切れない状況にある可能性が高く、例えば委員の事例として今挙げました屋根の塗装につきましては、塗装だけで足りる状態なのか、小破したため穴を塞ぐ等の対応が必要なのか、損傷等が著しいため屋根のふきかえが必要なのか、それぞれの損傷の状況を確認し、効果的な方法を検討する必要があるものと思っております。また、点検につきましては、建築基準法に基づき3年ごとに行っている状況にあります。
以上でございます。
◆森園 委員 いろいろお聞きをしますと、当然ながら小まめな手入れは有効であるというのはわかっているけれども、学校数も多くて損傷レベルがそれぞれ違うから、損傷レベルを把握した上でそれぞれのレベルに対応することが重要だということを今認識しました。
学校数は小中合わせて67校ということでございますけれども、学校には校舎が複数あるわけでございますけれども、今、全体の校舎数はどのくらいあるのでしょうか。
◎橋本 教育部次長兼教育総務課長 お答えいたします。
校舎数ということですけれども、棟数ですと小学校が178棟、中学校が102棟で、合計で280棟あります。
以上でございます。
◆森園 委員 この7割ということは、約200棟は30年以上ということで理解していいわけですね。
◎橋本 教育部次長兼教育総務課長 はい、そのとおりでございます。
◆森園 委員 わかりました。大規模改修ですとか、いろいろな段階が学校はありますけれども、大規模改修になりますと、多分にいろいろな交付金、補助金も来て、それまで中規模から大規模まではやはり待っているような状況が多いのかと。今までずっと話をしていると、そういう状況。できれば本当は早い時期に対応できればいいのですけれども、なかなか予算がないということで、少しでも壊れてくれば、もっと壊れるまで待ったほうがいいというのが、この間の田名部議員からも御質問があったペットボトルみたいな、そういった応急処置にまでつながっているのかとは思います。
教育長がその中の答弁で、心身ともに著しく成長する義務教育9年間をできるだけ快適な教育環境のもとで送らせたいと思っているとおっしゃっていましたけれども、これは多分みんな同じことを思っているわけでございまして、まさに私もそう思っております。
ただ、280棟の中で200棟以上が30年以上ということになりますと、果たしてこの長寿命化を、今、20年ごとに見ながら限られた予算、職員等で対応していくのが本当に可能なのかというのが、本当のいろいろな話を聞いていての実感でございます。
最初に述べましたとおり、小まめな手入れが必要なのですけれども、これをどこから始めるかというのは、これから平成32年度までに計画を立てる中で立てていただきたいのですけれども、損傷のレベルが軽度なもの、特に軽微なものに関しては、市だけではなくて民間の力をかりるといった方法もあるのかと。連携して対応していくことも、安い金額であれば、まだ新しい建物も幾つかございます。私たち議員も、目立つところにはぱっと目が行くのですけれども、やはり保全とかそういったものについてはなかなか目が行き届かないというのも実際あるのかもしれません。
現在も八戸市の公園のトイレですとかあずまやなどは、ボランティアによってやっていただいている団体もあるようでございます。全部ボランティアというわけにいかないのでしょうけれども、学校の補修などについても、こういった手法、民間の力をかりるとか、そういったことも、どうなのかということについて、最後、お伺いしたいと思います。
◎橋本 教育部次長兼教育総務課長 お答えいたします。
今、委員からの御指摘があったとおり、学校施設につきましては280棟と、結構多い数があることから、量的な課題があるものと思っております。また、学校の場合、全般的に建物が大きいこと、4階建ての校舎があること、老朽化が進行していくことなど構造的といいますか性質的な課題もあるかと思っております。こういった課題がある中、委員から御提案のあった民間の団体等と連携した対応につきましては、先ほど述べたとおり、まずは校舎の損傷の現状を的確に把握し、どのような手法が効果的なのかを検討した上で考えていく必要があると思っております。
以上でございます。
◆森園 委員 ありがとうございました。
7割が30年以上ということでございます。この建物を全て維持管理してやっていくのはなかなか大変なことだと思いますけれども、ぜひとも先ほどの教育長の思いが通じるような小学校、中学校、そういったところの環境づくりを要望していきたいと思っています。
そしてまた、一方、まだ新しいところの維持管理については、できれば民間の力をかりる、そういったこともひとつ考えながら、例えばモデルケースで、今、雨漏りなどは赤外線の機械で簡単に見られるようなものも持っている業者もいらっしゃいます。これは学校の中の用務員の方というか、学校に勤めている方では上のほうまで全部見るというのはなかなか難しいわけでございまして、最初の雨漏りなどが大規模改修などにつながる原因になる可能性が高いのではないかという建設業者の方も大勢いらっしゃいましたものですから、そういったところをひとつ、何校か、モデル校として維持管理の一つの手法として今後使っていただければなと、これを要望させていただいて、この項を終わらせていただきます。
○高橋 副委員長 先ほど山名委員の図書館の指定管理についての質疑に対し、答弁を保留しておりましたので、これより理事者から答弁させます。
◎千葉 図書館長 山名委員にお答えをいたします。
先ほどの図書館本館職員の平均業務年数が平成29年度にふえた要因ですけれども、経験年数の浅い職員1名が異動し、経験年数の長い再任用職員、12年勤務の者が1名ふえたものです。
以上でございます。
◆山名 委員 その内訳はわかりましたけれども、やはり本来は勤務年数を長くしてきちんと対応していく、あるいはそれを引き継ぐために、新しい方々にも指導していくということが必要ですので、勤続年数をふやすために年数の浅い人をやめさせてしまったというように、私はちょっと腹が曲がっているのかしらないけれども、そんなようにも捉えられるというようなこともありますので、やはり本来の職員を育てていくという意味で、全体の経歴をしっかりとふやしていくというか、植えつけていくような体制づくりをしていただきたいと。要望ということで終わりたいと思います。
○高橋 副委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆伊藤 委員 64番と65番、八戸ブックセンター事業費の自主事業経費についてと、学校司書等について、この2点、質問いたします。
まず、64番のほうですけれども、来年は市制施行90周年ということでさまざまな事業が計画されておりますけれども、その中で八戸ブックセンターの事業として、自主事業として挙げられております「かたづの!」関連についての質問をいたします。
まず、この「かたづの!」関連の事業としての概要をお知らせください。
◎前田
まちづくり文化スポーツ部次長兼
まちづくり文化推進室長 それではお答えいたします。
ブックセンターでは、自主事業としまして、いろいろと八戸市にゆかりのある書籍を取り上げた事業をこれまでも展開してございます。来年度でございますが、90周年と重なりますので、その90周年記念事業の一つとしましてブックセンターでも事業実施するものでございます。
今回取り上げますのは、歴史ファンタジー小説「かたづの!」ということで、委員重々御承知のことだと思いますが、いわゆる根城南部の最後の当主、しかも女性であったという清心尼さんを題材とした歴史小説で、直木賞作家の中島京子さんが、5年ぐらい前だったと思いますが、本を執筆されてございます。今回、こちらの八戸ゆかりの清心尼を取り上げられている小説ということで、ブックセンターで取り上げまして、その記念事業とするものでございます。
現時点では、10月5日が史跡根城まつりの日となってございますが、この翌日、日曜日になりますが、6日に史跡根城の広場の主殿を会場としまして、その作者の中島京子さんにおいでいただきまして、トークイベントを行うという予定にしてございます。
イベントの詳細につきましては、これから中島京子さんを含めまして関係者と詰めた上で決めてまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
◆伊藤 委員 私も「かたづの!」は発刊されて間もなくに購入して一気に読みました。また、この「かたづの!」に関しましては、八戸東高校の読書会というものがあるのですけれども、そこの読書会でもテーマ本に挙げられまして、それを皆さんで読んで感想をお互い述べ合うということだったのですが、それを前にして、大館公民館の館長に清心尼のことについてもっと詳しく歴史、背景も含めて、勉強しようということで訪れて、市民の方々には大変関心の高いテーマだと思っております。
私どもも、遠野との行き来をここ20年近くやっている中で、遠野の市民は、誇りに思っている人物が何人かいるのですが、その筆頭に清心尼を挙げられるのです。やはりあの時代にあって戦わずして国をおさめたという、女性だからだけではない、本当に平和主義であったと。そこのところに焦点を絞って、考えれば考えるほど、現在の世界の状況を見たり、そういうことをすると、この方は本当に世界に誇れる人だと言うぐらいの意識を皆様は持たれるのです。
そういうときにこの90周年に合わせて「かたづの!」をテーマにしたイベントが開かれているのはとてもいいことだと私も大変歓迎しております。お伺いしましたら、根城の史跡の主殿で中島京子さんのトークショーということになる。場所も場所ですのでとてもいいし、できたら中島さんには清心尼公の扮装をしていただいて、市長にはその娘婿役などをしていただいてとか、そういったことでちょっと当時に思いをはせるような演出も考えていただき、市民に大変高い関心を持っていただくようなイベントにしていただければと思います。
もう1つは、先ほどもお話ししましたけれども、遠野とのかかわりの中で、大館地区では新井田城まつりというものがことし15回目を迎えるわけですけれども、その事業を通しまして、八戸の歴史と、そして清心尼公の精神といったことを、当時に思いはせながら、行列を仕立てて地域を回っているわけです。これが地域おこしの1つの行事であるということからスタートいたしましたけれども、今では市内のあちこちから来てごらんになる方もふえてきております。ごらんになった方たちは、こんなにすごいお祭りだったのか、地域の力でこんなことができるのかという評価をいただいておりまして、もっともっと広げたらいいのにということも伺っております。
そこで、この「かたづの!」のテーマでイベントをされるのであれば、そういった大館地区ではたまたま、長年、遠野に向かっていく出立の行列を再現しているわけですので、このイベントに合わせて何かできないのかと。その辺は地元の関係者などに持ちかけて相談をしながら、このイベントをより多く盛り上げていく。そして、この90周年を市民を挙げてお祝いするのだというイベントの一つにしていただけたらと思うのですけれども、いかがでしょうか。
◎前田
まちづくり文化スポーツ部次長兼
まちづくり文化推進室長 イベントの日は10月6日ということでございますが、単にチラシをつくって10月6日本番ということであれば盛り上がりに欠けるだろうということは我々としても話をしております。したがいまして、今、さまざまな関係者あるいは関係地区の名前も出ましたので、そのイベントの前に機運を盛り上げるような取り組みを考えながら進めてまいりたいと思います。
以上でございます。
◆伊藤 委員 私はこの「かたづの!」の全国的な読者をもっともっとふやして、そして八戸の歴史に関心を持ち、清心尼公が全国版の人物になることの本当にいいチャンスであると捉えております。したがいまして、このイベントの成功とともに、さらに「かたづの!」の盛り上がりを、これを契機にさらにさせていく。これは私どもも皆様方も市長も、NHKの本部のほうに行って遠野市長と一緒にNHKの大河ドラマにならないかという要望を出されたと伺っております。大河ドラマ、少なくとも長時間ドラマ、あるいは映画化。
今、里中さんの漫画ですか。非常に盛り上がってきております。若い方たちもあれをごらんになると、改めて八戸にすごい人がいたのだということを、またその方たちに憧れを持ったりとかする機会にもなっているのだろうと思います。その漫画家と、それからNHK初め、あるいは映像とかそういったことでの何かこれからの動きというものに対してはどのようにお考えでしょうか。
◎前田
まちづくり文化スポーツ部次長兼
まちづくり文化推進室長 映像の部分に関しては、ちょっとこの場では何ともお話しできないのですが、ちょうどタイミングよく先ほど話題となりました、コミック化されたということで、ブックセンターでも今コーナーを設けております。
「かたづの!」自体が少し分厚い小説になっておりまして、ふだん読まれない方にとってはなかなか取っつきにくいような厚さかと思っておりましたので、そういう意味ではコミック化されることによって、より広く物語あるいは清心尼のことを知る機会、きっかけになると思っています。
コミック化ということであれば、中学生、高校生、さらにはその下の子どもさんまで、清心尼という存在を知る機会にもなると思いますので、こういった機会も捉えながら、イベントが盛り上がるように取り組んでまいりたいと思います。
以上でございます。
◆伊藤 委員 なかなか映像のほうまでは言及できなかったと思うのですけれども、それに向けてもどうぞ働きかけていただきたいと思います。
私も、「かたづの!」が出たばかりの年というか、その次の行列のときには、中島さんにぜひ清心尼公になっていただきたいという談判もしたことがあって、実現しなかったのですけれども。非常に地域でも、ただ漫然と毎年同じ行事を繰り返しているということではなくて、やはり歴史上すばらしい方ということに思いをはせながら、その行列もさらに進化を遂げていく、そういう仕方をやっておりますので、どうぞこの機を大切にしながら、盛り上げていっていただきたいということを要望して、これは終わりたいと思います。
次に、学校司書のことについて、これまで2人の委員から出ていましたけれども、なるべく重複しないと思うのですけれども。
まず、学校司書の配置について、小学校、中学校、高校とも、本当に青森県はレベルが違うということなのですけれども、まずこのあたりの大きな差は何なのでしょうか。どのようにお考えでしょうか。
◎西山 教育指導課長 伊藤委員の御質問にお答え申し上げます。
学校司書の配置について、全国との比較で大きく違うところでございますが、やはり人材の確保、その辺に問題があろうかと考えてございます。
以上です。
◆伊藤 委員 八戸の場合には予算がということだったと思うのですが、そうすると、これは市もこれからふやしていくというところでは、人材をどう探し出すか、あるいは育てていくかというところも課題になるのでしょうか。
◎西山 教育指導課長 当市といたしまして、人材の確保ですが、現在、4名で運営しておるわけですけれども、そのほかに各学校には地域密着型教育の中で学校支援ボランティアという人が入っておりまして、その中には、図書館支援、図書館ボランティアを務めていらっしゃる方も数多くいらっしゃいます。その方々はこれまでも経験が豊富であることから、そういった人たちを今回の学校司書による研修会によって育成して、今後活躍していけるようにと考えておるところでございます。
以上です。
◆伊藤 委員 ですので、八戸の場合には、こうして地道に次の学校司書になれる教養を身につけて、そして経験を身につけて、指名を受けたときにはぜひとも増員のほうに回れるようにしていただければと思うのですけれども、それにしても低いです。やはり八戸は青森県内でも率先してこの数値を高めていく。数値を高めるだけが目的ではありませんけれども、先ほどの成果を伺えば、これはやはりふやしていくのが子どもたちが読書力を身につけて、そして、読書に対する関心度、そして意欲というものは、学習にも大変大きな成果に結びついてくるのではないかと私は思います。
あとは、活字離れと言われる子どもたちにやはり活字に親しませる、読書の楽しさを教える、すごくいい事業だと思います。スマートフォンのいろいろな害の部分があるわけですけれども、だめだ、だめだではなくて、スマートフォン以上に楽しい読書だというぐらいになっていただく子どもたちをいかに育成していくか。そこのところが肝心だとすれば、読書を推進することによって、スマートフォンの害を超える効果を上げるような取り組みができれば本当はいいのだろうと思うのです。
ところで、先ほどなかなか財源が難しいということ、こうして人材は育ててきているわけですのでふやしていただきたいと思うのですけれども、ちなみに学校司書1人当たりに年間どのぐらいの予算でというか、報酬はどのぐらいなのでしょうか。
◎西山 教育指導課長 時給850円の年間850時間ということで雇用してございます。
◆伊藤 委員 ちょっと今計算が難しいので、報酬は4人分で全部で幾らになっていますか。
◎西山 教育指導課長 289万円でございます。
◆伊藤 委員 4人分で289万円、300万円に達していないわけです。そうすると、この人数を例えば倍増したとしても、あるいは12人にしたところで、私は、このぐらいの予算は教育委員会から財政のほうに強力に申し入れて、やはり早急に、できるだけ、どの学校にも学校司書が行き届くようにすべきではないでしょうか。いかがでしょうか。
◎西山 教育指導課長 先ほど来答弁しておりますとおり、段階的に人数をふやしていきまして、市内全小中学校にそれぞれ週1回司書を派遣できるように進めていきたいと考えておるところでございます。
◆伊藤 委員 段階的にというのはわかるのですが、何千万円という経費がかかるのであればそれでいいと思うのですけれども、この3桁の数字でどうなのかと思うのです。財政のほうではいかがですか。よろしくお願いいたします。
◎岩田 財政部長 本委員会でもさまざまな委員から御要望、御意見をいただいたものです。私も経験としては小学校の図書館をよく利用していました。わざわざ公立の図書館に行かなくても、学校の放課後に寄ったりとか、気軽に本に触れる機会があるのは、私個人の経験からしても非常に重要なものだと思っておりますし、各委員からの御意見も重く受けとめさせていただいております。
これから、教育委員会からの要望もよくお聞きしながら、また一方では行財政改革大綱の基準というものも念頭に置きながら、適切に対応をしてまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
◆伊藤 委員 行財政改革というのは削るだけではないのです。やはり有効なところにきちんと手当てをしていく。しかも、子どもたちの教育、これほど成果を上げている事業に手をこまねいていては、八戸の教育にせっかく先生方も頑張って、学校司書の方々も頑張っていらっしゃるわけですので、どうぞ行財政改革のプラスのほうの査定をしていただきまして、ぜひとも御要望に応えていただくということでありますので、教育長、どうぞ、どんどんと学校司書をふやすという方向、長い時間ではなくて、どの子どもにも同じ教育環境、読書環境を与えていくという観点から進めていただきたいと思いますが、教育長から一言お願いいたします。
◎伊藤 教育長 伊藤委員にお答えいたします。本当にありがとうございました。
また、財政部長に答えさせてしまいまして、私、大変責任を感じております。といいますのは、初年度は御承知のように3名でスタートしました。現場の声が大変よかったものですので、まず1名ということで、4名で1年間やってみたら、先ほど西山課長から貸出冊数が増加したと、これも現実であります。
ただ、御承知のように、マイブック推進事業でも、小学生全生徒が1人2000円当たりの予算も頂戴してあります。教育長として本音を申し上げれば、今4名ですと週1回派遣が16校なのです。月1回派遣が5校なのです。しかし、私も学校図書司書の免許を持っている人間であります。月1回学校司書が来て、どれだけの効果があるかというと、来てくれたというのはもちろんありがたいのですが、やはり最低週1回は学校司書が学校に来ていただければ、随分学校図書館が充実していく。このことは重々承知なのです。
しかし、私は担当に言いました。余り無理をしないで、まず3人を2年やった。今回1人いただいて4名、1年間やってきたわけですので、例えばあと1年やって、成果と課題を十分吟味して、それからまた財政のほうに要求したらどうだろうかというのは、実は私がお話ししたのです。
私は、結果的に、結果というか、私自身の夢は、やはり図書館というのは、どちらかというと皆さんもそうだったと思いますが、いつも図書管理ということで、図書室に施錠されている場合が圧倒的に多いのです。そうではなくて、図書館に行ったら必ず誰かがいる、人のぬくもりのある学校図書館をつくりたいというのは私自身の夢なのです。
それをマイブック推進事業等々、少しずつ現実味を帯びてきました。今また学校司書を4名頂戴いたしました。将来的に週1回の派遣ということになりますと、14名の学校司書がそろいますと、今の67校全部に週1回ずつ派遣することができるわけです。
ということは、あと10名いただければ市内全校に、ただ、これも一挙に10名要望しても、先ほどの校舎の老朽化と話がございました。これも私は先送りのできない喫緊の課題だということを先般、学校の現状を見てきて、少し衝撃を受けました。そういうことで、教育委員会としても予算はたくさん欲しいのですが、どれを最優先にするかというところは吟味しながらやらなければだめだということで、私自身は、今、学校司書を4名いただいているということについて感謝を申し上げ、また、来年で実績を上げながら少しずつふやしていきたいと考えております。
◆伊藤 委員 教育者の言ったこともよくわかります。ただ、やはり教育長の立場ではもっと子どもたちのために予算をくれと言う立場に立ってほしいと思います。私どももそれは応援してやぶさかではないわけでありますので、ぜひとも、今年度はこのような予算で4人体制でいくということですから、次年度あたりはやはり思い切った増員を図れるように準備を整えて対処していただきたいと要望いたしまして、終わります。ありがとうございました。
○高橋 副委員長 以上で事前通告による質疑を終わります。
ほかに御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○高橋 副委員長 御質疑なしと認めます。
以上で第10款教育費並びに関連議案第46号の質疑を終わります。
この際、暫時休憩いたします。
午後3時15分 休憩
────────────────────
午後3時30分 再開
○藤川 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
この際、お諮りいたします。
第11款災害復旧費から第14款予備費までを一括審査いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○藤川 委員長 御異議なしと認めます。
よって、第11款災害復旧費から第14款予備費までを一括審査いたします。
説明を求めます。
◎秋山 財政部次長兼財政課長 それでは、説明書の151ページをごらん願います。
第11款災害復旧費は、科目存置のために1000円を計上するものでございます。
152ページに参りまして、第12款公債費の平成31年度の予算額は101億4299万3000円で、前年度と比較いたしますと7億2535万2000円、7.7%の増となるものでございます。
1項1目元金は一般会計で借り入れした市債の元金償還金、2目利子は同じく市債の利子償還金並びに一時借入金の利子償還金でございます。
次の153ページに参りまして、第13款諸支出金の平成31年度の予算額は4億5308万円で、前年度と比較しますと1億2746万5000円、22.0%の減となるものでございます。
1項1目公営企業整備費は、自動車運送事業会計に対する19節の補助金及び24節の出資金でございます。
次の154ページに参りまして、第14款予備費の平成31年度の予算額は、前年度と同額の5000万円を計上するものでございます。
以上で第11款災害復旧費から第14款予備費までの説明を終わります。
○藤川 委員長 これより質疑を行います。
御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○藤川 委員長 御質疑なしと認めます。
以上で第11款災害復旧費から第14款予備費までの質疑を終わります。
以上をもって一般会計予算の歳出並びに関連議案15件の質疑は終了いたしました。
これより一般会計予算の歳入を審査いたします。
説明を求めます。
◎秋山 財政部次長兼財政課長 それでは、予算に関する説明書の9ページをごらん願います。
第1款市税の平成31年度の予算額は301億300万円で、前年度比1億5600万円、0.5%の増額となるものでございます。
主な税目について御説明いたします。
1項1目個人市民税は、平成30年度決算の見通しをもとに、前年度比0.7%、7250万円の増額、2目法人市民税は前年度比1.1%、2950万円の増額と見込み計上したものでございます。
2項1目固定資産税は、家屋新増築の増などによりまして、前年度比0.4%、6000万円の増額と見込み計上したものでございます。
3項1目軽自動車税は、前年度比6.2%、3400万円の増額、4項1目市たばこ税は、前年度比2.3%、4000万円の減額で、いずれも平成30年度の決算見込額を参考に計上したものでございます。
次に、11ページに参りまして、第2款地方譲与税の平成31年度の予算額は6億8000万円で、前年度比3300万円、4.6%の減でございます。
次の12ページに参りまして、第3款利子割交付金の平成31年度の予算額は5200万円で、前年度比600万円、13.0%の増でございます。
次の13ページに参りまして、第4款配当割交付金の平成31年度の予算額は4800万円で、前年度比1900万円、65.5%の増でございます。
次に、14ページに参りまして、第5款株式等譲渡所得割交付金の平成31年度の予算額は150万円で、前年度比10万円、6.3%の減でございます。
次の15ページに参りまして、第6款地方消費税交付金の平成31年度の予算額は45億1200万円で、前年度比1億1100万円、2.5%の増でございます。
次の16ページに参りまして、第7款ゴルフ場利用税交付金の平成31年度の予算額は230万円で、前年度比20万円、8.0%の減でございます。
次の17ページに参りまして、第8款自動車取得税交付金の平成31年度の予算額は1億400万円で、前年度比9700万円、48.3%の減でございます。
次の18ページに参りまして、第9款国有提供施設等所在市助成交付金の平成31年度の予算額は4億8100万円で、前年度と同額でございます。
次の19ページに参りまして、第10款地方特例交付金の平成31年度の予算額は1億9500万円で、前年度比5100万円、35.4%の増でございます。
次の20ページに参りまして、第11款地方交付税の平成31年度の予算額は163億5900万円で、前年度比3億9100万円、2.3%の減でございます。
次の21ページに参りまして、第12款交通安全対策特別交付金の平成31年度の予算額は4000万円で、前年度と同額でございます。
以上、2款から12款までは平成30年度の決算見込みや地方財政計画を参考に計上したものでございます。
次の22ページに参りまして、第13款分担金及び負担金の平成31年度の予算額は2億5039万9000円で、前年度比4005万9000円、13.8%の減となるもので、1項1目の老人福祉施設費用徴収金、私立保育所費用徴収金が主なものでございます。
次に23ページに参りまして、第14款使用料及び手数料の平成31年度の予算額は13億8137万5000円で、前年度比3029万5000円、2.2%の増となるものでございます。
1項使用料の主なものは、3目1節の看護師養成所授業料、6目1節の貸し工場に係る建物使用料、八戸ポータルミュージアム使用料、7目1節の道路占用料、市営住宅の使用料及び駐車場使用料、次の24ページに参りまして、9目1節の公民館使用料、2節の長根屋内スケート場使用料でございます。
2項手数料の主なものは、1目1節の戸籍住民基本台帳、印鑑の各手数料、次の25ページに参りまして、2目2節廃棄物埋立処分手数料、廃棄物収集処理手数料でございます。
次の26ページに参りまして、第15款国庫支出金の平成31年度の予算額は202億3928万3000円で、前年度比11億7966万4000円、6.2%の増となるものでございます。
1項国庫負担金の主なものは、1目1節の障害者自立支援給付費負担金、2節の子どものための教育・保育給付交付金、3節の児童手当負担金、5節の生活保護費負担金でございます。
2項国庫補助金は、次の27ページにわたりますが、その主なものは4目1節の水産物流通機能高度化対策事業費補助金、5目2節の社会資本整備総合交付金でございます。
次に28ページに参りまして、3項委託金は2目1節の国民年金事務費委託金が主なものでございます。
次の29ページに参りまして、第16款県支出金の平成31年度の予算額は91億5850万円で、前年度比5630万7000円、0.6%の増となるものでございます。
1項県負担金の主なものは、1目1節の障害者自立支援給付費負担金、2節の子どものための教育・保育給付費等県負担金でございます。
2項県補助金の主なものは、1目1節の屋内スケート場建設事業費補助金、次の30ページに参りまして、7目2節の屋内スケート場建設事業費補助金でございます。
次の31ページに参りまして、3項委託金は1目2節の徴税費委託金が主なものでございます。
次に32ページに参りまして、第17款財産収入の平成31年度の予算額は1億1727万8000円で、前年度比274万8000円、2.4%の増となるもので、1項財産運用収入は1目1節の土地建物貸付収入、次の33ページに参りまして、2項財産売払収入は1目1節生産物売払収入が主なものでございます。
次に34ページに参りまして、第18款寄附金は科目存置のために1000円を計上しているものでございます。
次に35ページに参りまして、第19款繰入金の平成31年度の予算額は31億9003万2000円、前年度比7億523万2000円、28.4%の増となるものでございます。
1項1目基金繰入金は、1節財政調整基金繰入金から次の36ページにわたりますが、19節の総合保健センター建設基金繰入金まで、各基金からの繰入金でございます。
2項1目特別会計繰入金は、駐車場及び中央卸売市場特別会計からの繰入金でございます。
次に37ページに参りまして、第20款繰越金は科目存置のために1000円計上しているものでございます。
次の38ページに参りまして、第21款諸収入の平成31年度の予算額は20億2163万1000円で、前年度比7951万3000円、4.1%の増となるもので、主なものは、3項1目貸付金元利収入は、1節の地域総合整備資金から8節の生活再建相談事業貸付金までの各貸付金に係る元利収入、2目1節の奨学金貸与元金収入、4項1目の受託事業収入は、次の39ページに参りまして1節の後期高齢者医療健康診査受託事業収入、5項3目1節雑入のうち市町村振興宝くじ収益金交付金、高齢者等バス特別乗車証負担金、連携中枢都市圏事業に係る町村からの負担金、次の40ページに参りまして、社会保険料等徴収金、スポーツ振興くじ助成金でございます。
次の41ページに参りまして、第22款市債の平成31年度の予算額は168億6370万円で、前年度比42億6460万円、33.8%の増となるものでございます。
1項市債の主なものは、3目2節の総合保健センター整備事業債、6目1節の道路新設改良事業債、2節の屋内スケート場建設事業債、次の42ページに参りまして、8目3節の公会堂改修に係る社会教育施設整備事業債、9目1節の臨時財政対策債でございます。
以上で歳入の説明を終わります。
○藤川 委員長 これより質疑を行います。
御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○藤川 委員長 御質疑なしと認めます。
以上で一般会計予算の歳入の質疑を終わります。
以上をもって、議題となっております議案第1号平成31年度八戸市一般会計予算並びに関連議案15件の質疑は終了いたしました。
これより議案第4号から議案第18号までの各特別会計予算並びに関連議案第47号を一括議題といたします。
議案第4号平成31年度八戸市国民健康保険特別会計予算を審査いたします。
理事者から説明を求めます。
◎保坂 健康部次長兼国保年金課長 それでは、議案第4号平成31年度八戸市国民健康保険特別会計予算につきまして御説明申し上げます。
薄いほうの冊子、予算書の24ページをお開き願います。
第1条は、歳入歳出予算の総額をそれぞれ233億5360万円と定めるものでございます。
第2条は、地方自治法第220条第2項ただし書の規定により、保険給付費の各項に計上された予算額に過不足を生じた場合、各項間の流用ができることを定めるものでございます。
それでは、厚いほうの予算に関する説明書の240ページをお開き願います。事項別明細書は241ページにわたりますが、平成31年度の予算総額233億5360万円は、平成30年度と比較し4億4860万円2.0%の増となっております。
それでは、242ページに参りまして、歳入につきまして御説明申し上げます。
第1款国民健康保険税でございますが、平成31年度の予算額は40億7973万8000円で、被保険者数の減少により前年度より1億6299万円、3.8%の減となっております。
次の243ページに参りまして、第2款使用料及び手数料は、保険税の督促手数料が主なものでございます。
次の244ページに参りまして、第3款国庫支出金は、災害臨時特例補助金の科目存置でございます。
次の245ページに参りまして、第4款県支出金は164億9416万9000円で、1項1目1節の保険給付の実績に応じて交付される普通交付金、及び2節の特別交付金が主なものでございます。
次の246ページに参りまして、第5款財産収入は、財政調整基金の利子分でございます。
次の247ページに参りまして、第6款繰入金でございますが、1項1目一般会計繰入金は、1節及び2節の保険基盤安定繰入金並びに5節の財政安定化支援事業繰入金が主なもので、2項1目は財政調整基金からの繰入金でございます。
次の248ページに参りまして、第7款繰越金は科目存置でございます。
次の249ページに参りまして、第8款諸収入は、保険税の延滞金のほか、第三者納付金及び保険給付費の返納金が主なものでございます。
次の250ページに参りまして、歳出につきまして御説明申し上げます。
まず、第1款総務費でございますが、1項1目一般管理費は、職員18人分の人件費、物件費が主なもので、2目は青森県国保連合会に対する負担金でございます。
次の251ページに参りまして、2項1目賦課徴収費は、職員14人分の人件費、物件費が主なもので、2目納付奨励費は、納税貯蓄組合に対する事務費補助金などでございます。
次の252ページに参りまして、3項1目運営協議会費は、委員18人分の報酬のほか、協議会の運営に要する経費でございます。
次の253ページに参りまして、第2款保険給付費は、159億5912万1000円で、1項1目一般被保険者療養給付費、2項1目一般被保険者高額療養費、次の254ページに参りまして、4項1目出産育児一時金、5項1目葬祭費が主なものでございます。
次の255ページに参りまして、第3款国民健康保険事業費納付金は、県に対する納付金で67億7509万5000円を計上しております。
次の256ページに参りまして、第4款共同事業拠出金は事務費拠出金でございます。
次の257ページに参りまして、第5款保健事業費は1億7755万4000円で、1項1目疾病予防費は訪問指導に係る非常勤職員の人件費、物件費のほか、13節の国保人間ドックに係る総合健診等委託料及び19節の市民保養所利用負担金が主なもので、次の2項1目の特定健康診査等事業費は、258ページにわたりますが、13節の特定健康診査等委託料が主なものでございます。
次の259ページに参りまして、第6款基金積立金は、財政調整基金の利子分を積み立てるものでございます。
次の260ページに参りまして、第7款諸支出金は保険税の過誤納金還付金でございます。
説明は以上でございます。
○藤川 委員長 これより質疑を行います。
御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○藤川 委員長 御質疑なしと認めます。
以上で議案第4号平成31年度八戸市国民健康保険特別会計予算の質疑を終わります。
議案第5号平成31年度地方卸売市場八戸市魚市場特別会計予算を審査いたします。
理事者から説明を求めます。
◎間 水産事務所副所長 議案第5号平成31年度地方卸売市場八戸市魚市場特別会計予算について御説明申し上げます。
薄いほうの冊子、予算書の28ページをお開き願います。
第1条第1項は、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ3億円と定めるものでございます。
第2項の歳入歳出予算の款項の区分及び当該区分ごとの金額は、29ページから30ページの第1表のとおりでございます。その詳細につきましては、予算に関する説明書で御説明を申し上げます。
それでは、厚いほうの冊子、予算に関する説明書の269ページをお開き願います。
事項別明細書は270ページにわたりますが、歳入歳出予算の総額はそれぞれ3億円で、前年度と比較いたしまして1200万円の増となっております。
次に、271ページに参りまして、歳入について御説明を申し上げます。
第1款使用料及び手数料のうち、1項使用料は魚介類の水揚げ金額に係る市場使用料及び貸し事務室等の付属施設使用料でございます。
2項手数料は、入場者、入場車両等の魚市場入場に係る許可手数料でございます。
272ページに参りまして、第2款財産収入は、魚市場施設への自動販売機設置に係る建物貸付収入及び魚市場特別会計基金から生じる預金利子でございます。
273ページに参りまして、第3款繰入金は一般会計からの繰入金でございます。
274ページに参りまして、第4款繰越金は科目存置のためのものでございます。
275ページに参りまして、第5款諸収入は魚市場の電気水道の使用料及び清掃料に対する卸売業者等の負担金のほか、荷さばき所A棟における流動海水氷の供給料収入が主なものでございます。
次に276ページに参りまして、歳出について御説明を申し上げます。
第1款総務費のうち1項1目一般管理費は、魚市場の維持管理に従事する職員10名分の人件費及び物件費のほか、夜間、休日の魚市場監視業務委託料や、A棟稼働業務等委託料が主なものでございます。
277ページに参りまして、2目運営審議会費は八戸市魚市場運営審議会に係る経費でございます。
278ページに参りまして、第2款公債費は、魚市場施設整備に要した起債借入金に対する元金及び利子の償還金でございます。
次に、286ページをお開き願います。地方債の前前年年度末における現在高並びに前年度末及び当該年度末における現在高の見込みに関する調書ですが、当該年度中元金償還見込額を1413万3000円とし、当該年度末現在高見込額を1億6242万8000円とするものでございます。
以上で平成31年度地方卸売市場八戸市魚市場特別会計予算についての説明を終わります。
○藤川 委員長 これより質疑を行います。
御質疑ありませんか。
◆三浦 委員 私は、67番の第三魚市場A棟稼働向上事業費についてというところで通告をしていたわけでありますけれども、一般質問でも取り上げまして、どうしてもこの場でしっかりと、はっきりさせたいというところがございまして、少し声を張り上げてしまって、委員長、失礼いたしました。
本会議場でも、このA棟の稼働向上というところでは、この改善計画というものに対して原案のまま進めていいのかどうかと。もう立ちどまる時期に来ているのではないかということを最後に提言して、一般質問を終わったわけでありますけれども、まず改めて、この稼動向上事業費の対策の中身と予想される効果というものを伺いたいと思います。
◎茨島 水産事務所長 三浦委員にお答え申し上げます。
まず、A棟の稼働向上のための経費でございますが、通常の運転管理費がございます。約8000万円となっております。そのほか、稼働向上のための経費といたしまして、漁船誘致活動費、展示会出展等の経費として約800万円を予算計上させていただいております。
その効果という御質問でございましたが、効果といたしましては、漁船は取引される価格、単価を最も重要視していると考えております。この単価の部分をしっかりとPRすることで、これまで水揚げ実績のない漁船の利用の期待ができるほか、1度A棟を利用していただきますと船員の労力が軽減されることなどを御理解いただけると思っておりますので、継続しての利用につながるものと考えております。
A棟の単価は、昨年度より平成30年度はサバ缶ブーム等もございましてサバの引き合いが強くなっていることを受けて、若干ではございますが、単価の向上をしております。
次に、A棟のサバの需要を高める取り組みといたしまして、全国の水産、あと食品関係者が集まる展示会、商談会等へ市内の加工業者の協力をいただきながら出展をして、A棟のサバをPRしてまいりたいと考えております。
以上でございます。
◆三浦 委員 御答弁ありがとうございました。
まず、中身はわかりましたけれども、一般質問本会議場での答弁でもありました。この水産庁に認めてもらった3カ年計画の最終年度の計画であるわけでありまして、そこで、計画達成は厳しいということでありました。改めて厳しいかどうかというのはここで聞くことではないと思いますので伺わないですけれども、その計画達成が厳しいというものにあって、今年度も考えると4億円は超えていくことになるわけであります。
そしてまた、来年度だと、A棟の赤字への一般財源への補填額、経費とか、本会議場でも答弁していただきましたけれども、今年度では4億円をまずは超えていくだろうと。そして、この事業費を認めるということになれば、計画の最終年度計画達成は厳しいのに5億円は超えていくであろうというような見通しに立って、私たちは考えていかないといけないのかと思うわけであります。
そういうところで、再質問でも、市長には、率直な意見というところで聞きました。ただ、今後の見通しという部分では、どうもはっきりしないところが率直な意見としてあるのです。そういう中にあって、改めて所長に伺いたいのですけれども、市長の本会議場での答弁、まず私は大きく2つ伺いました。
この議案を議決するかという判断材料がまず乏しいということをお伝えし、市長に率直な意見を求めたわけであります。まずは、用途の変更をするのか、それとも、国から運営費を持ってもらうというようなことで続けていくのか、そのどちらかしかもうないのではないですかということで、率直な意見を求めたわけでありますけれども、市長からは、まずその用途への変更等今はかなり厳しい状況である、大きく方針を転換しないということでありました。
そしてもう1つが、新たな改善策を国と協議を進めて御理解いただいているというようなことを言ったわけでありますけれども、そこのところの真意というものをもう1度所長に尋ねたいと思うのですけれども、ここはどういうことだとお考えですか。
◎茨島 水産事務所長 三浦委員にお答え申し上げます。
本会議の答弁の中で国が理解を示しているという表現でお答え申し上げましたけれども、少しお話ししますと、現在、稼働率が低迷しているということで3年間の改善計画に取り組んでいるわけですけれども、そのA棟の稼働率の向上に向けて、さまざま改善策を市や関係者で取り組んでおります。そういった取り組んでいるという状況を国はまず理解している。そういった対策をしても、思うような結果が出ていない。このことについても、漁模様であったりとか、A棟の高度な衛生管理を目指している手順等を考えれば、厳しい状況にある現状を国として理解していると私たちは認識しております。
市長に転用等というお話で本会議で質問したということですけれども、現在はあくまで平成28年度に策定して認めていただいた平成31年度までの改善計画の期間中ですので、そういったことは国等に対して話題にしている状況にはございません。
以上でございます。
◆三浦 委員 ちょっと驚きなのですけれども、まず計画達成が厳しい計画をやらせてくださいというところにあって、そうなると、これは会計検査院から、ほぼ補助金を返せと言ってくる。既に電子入札システムの導入補助金を439万円自主返還されているわけです。
そうなってくると5億5900万円余りですか、これは返還しなければならないということが相当程度確度が高くなっていく、蓋然性が大変高くなっていくというものが見えている中にあって、これをやらせてくれというところで、ここは所長が悪いと言っているわけではないのです。現場は一生懸命やっていると思うのです。
これは、10年以上かけて市長がその責任でもって決断をして進めていったものであるわけでありまして、やはり選挙で選ばれた人がしっかりと責任を持っていく。もうこのA棟はそういう性質や規模になっているのだと思うわけです。そういう意味ではしっかりと自覚を持って取り組んでいきたいと思うのですが、先ほどの所長のお話、国の認識、国が認識している、御理解いただいているというところが、私が本会議場で受け取った内容とは大分違うと思いますので、私はここで改めて、市長にもう1度答弁を求めたいと思うのですが、委員長、いかがですか。市長の答弁を求めたいと思います。
○藤川 委員長 ただいまの三浦委員の発言につきまして、暫時休憩いたします。
午後4時03分 休憩
────────────────────
午後4時50分 再開
○藤川 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
この際、あらかじめ会議時間を延長いたします。本日の審査は地方卸売市場八戸市魚市場特別会計予算の審査終了まで行いたいと思います。
先ほどの三浦委員からの質疑に対し、答弁を求めます。
◎出河 農林水産部長 ただいま市長からA棟に係る件で指示をいただいてまいりましたので、私から答弁させていただきます。
荷さばき所A棟のみならず、八戸漁港は8年前の東日本大震災により甚大な被害を受けました。漁業活動の早期再開を目指し、A棟の復旧を初め、既存の第一魚市場についても仮設復旧を認めていただくなど、関係者の協力をいただきながら復旧し、現在の形となっているものであります。震災の影響も背景にありますが、A棟につきましては水産庁から平成29年度からの3年間を改善計画期間として認めていただきました。現在の改善計画期間は平成31年度までとなり、翌平成32年度に目標が達成されているかどうかの自己評価を実施するものであります。その時点において目標が達成されていなければ、達成に至らなかったやむを得ない事情、合理的な理由があれば新たな改善計画の作成が可能とされておりますので、国や県に対し当市の状況を丁寧に説明するとともに、稼働率向上が見込まれる方策について知恵を絞りながら、平成33年度以降の新たな改善計画の策定に向けた相談をしてまいりたいと考えております。
また、今後の運営経費につきましても、必要最小限の経費で運営していくよう努めてまいりますが、国内唯一の対EU輸出水産食品取扱登録市場であること等を踏まえまして、当市の事情を丁寧に説明し、運営経費への支援等の可能性について今後相談してまいりたいと考えております。
私からは以上でございます。
◆三浦 委員 一番は市長にここに来ていただいて、答弁をしていただきたいという気持ちで委員長にはお伝えしたのですが、ただ、本委員会の決定でございますので、そこを尊重していきたいと思うのですけれども、部長の市長の言葉という率直な言葉ということ、また、幾つかより踏み込んだお話、内容でもありました。これは重く受けとめたいと思います。
現状で、復旧という意味では国に大変お世話になった、水産庁も含めてという中にあって、水産庁が認めてくれた3年間の1年間というものは一生懸命やらなければならないだろうというところ。そしてまた、平成32年度に自己評価を行って、そこで新たな改善計画をつくるかどうかを考えていくのだというところ。そしてまた、運営経費の支援を県や国にしっかりと求めていくということを考えていきたいというような内容だと受けとめました。
しかし、やはり稼働から6年間で経費が約3億5000万円かかっていて、売り上げが200万円規模だという答弁でもございましたし、また、先日の我が会派の代表質問でもございましたA棟において5億円の起債償還、利息7000万円という一般会計の負担を考えると、どこかで決断せざるを得ないというところは大変大変厳しい状況であると思います。その意味も理解をした上での市長の重い言葉だと受けとめました。この1年を見きわめる。これは期限を切ったものとして私は受けとめたいと思うのですけれども、そこで、この1年の検証によってどうしていくかというところをしっかりと議会に改めて説明する場を設けるというところも強く要望しておきたいと思います。
そして、方向性、ビジョンを市民にしっかり示していく。そういう厳しい時期であるということを改めて申し上げ、そして要望として、私の質問を終わりたいと思います。
○藤川 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
(「関連」と呼ぶ者あり)
○藤川 委員長 三浦委員の質疑についての関連質疑を認めます。
◆田名部 委員 私も昨年に続いてハサップ事業について質問してきた立場から、昨年は代表監査委員からも御意見を頂戴した中で、今るるやりとりを聞いておりました。執行猶予、残任期間があと1年の中で鋭意検討されていることは十分理解はするものの、災害復興も含め32億円なるものの総事業費をかけた中で、先ほどうちの三浦委員からもるるお話があったとおり、この事業は市民の関心度が大変高い1つのテーマになっているわけですので、どうぞ3年目をしっかりと見据えた中で、重複しますが、3年目は理事者、執行部もそれなりの決断時期が来るかと思っておるところであります。
そういう意味では、先ほどの市長のコメントを部分的には理解するものの、先ほど申し上げた3年目をしっかりと見据えた中で、市長も、執行部も向きを変えていただくことを切に望むわけでありますが、先ほど新たに国あるいは関係当局に運営費そのものの支援策も丁寧に説明しながら理解を得るように努力したいというお話を伺いましたので、その部分については、了とはしないにしても、理解を示したいと思っておるところであります。
先ほど来申し上げているとおり、世界に誇るEU対策の事業でありますので、きちんとした中でこれからの事業を支援していかなければならないことを申し添えておきたいと思います。
以上。
○藤川 委員長 ほかに関連質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○藤川 委員長 ないようですので、以上で三浦委員の質疑に対する関連質疑を終わります。
ほかに御質疑ありませんか。
◆山名 委員 魚市場A棟について通告してありますので、質問させていただきます。
一般質問でも行ってきましたけれども、政治責任についてという質問の中でるる答弁をいただいたわけでありますけれども、再質問にきちんと答えていない。短い時間の中でしたので、答えられなかった部分もあろうかと思いますので、再確認という意味で伺っていきたいと思います。
まず、水産八戸青年懇話会あるいは商工会議所といろいろ協議をしたという中で、3カ所の荷さばき所は無駄だ、1カ所にすべきだという提言があったということをA棟の建設の理由にしていました。これについてどのように判断しているかということであります。しからば、D棟は要らないのか、第一魚市場は要らないのかということになりますけれども、それらも含めてお答えいただきたいと思います。
◎間 水産事務所副所長 山名委員にお答え申し上げます。
青年懇話会の提言を受けて、いろいろな会議を経て、協議を積み重ねて、この計画というのは徐々に進んでまいりました。コンパクトに館鼻地区に集めましょうということで進んできたわけなのですけれども、東日本大震災を契機に、リスク分散ということで、荷さばき所D棟は小中野地区へそのまま残して、災害を受けてから1週間程度で復旧しているという事実がございまして、やはりリスク分散というのも大切ではないかということもあって、これもまた、水産振興会議を経て、業界一致でそちらに残すということになりました。
では、第一魚市場は当初の計画どおり進んでいないではないかということになるのですけれども、計画自体は、当然A棟に集約、館鼻地区に集約しましょうということにはなっているのですけれども、依然として、その計画自体にもあるのですけれども、漁船が改革型にどんどん進行していって、行く行くは館鼻地区、A棟にフィッシュポンプ対応の船がふえるということでA棟をつくるということもあったのですけれども、漁船の建造自体のスピードが、経費もすごくかかるものですから、どんどん変わるというわけではなくて、最近の漁模様もありますし、従来型の船で延命化を図るということも当然経営者側というか、生産者側は考えるわけでして、いずれは変化していくのだろうけれども、そういう船があるうちは第一魚市場も使っていきましょうという計画にあるものですから、それは今現在も当然第一魚市場は使っている。
漁船も減って、コンパクト化して、A棟対応の船がふえてくれば、それはそれで館鼻地区本来の見据えた方向にいくとは思っていますけれども、現状を踏まえますと、第一魚市場あるいは小中野地区のD棟、館鼻地区も当然ながら使っていくという方向でいくと考えております。
以上です。
◆山名 委員 非常に苦しい答弁はわかります。私も漁業関係に詳しい人からいろいろ知恵をいただいておりますのでわかっていますけれども、船がA棟に集中してしまうと荷揚げのスピードが非常に遅い、遅いから第一魚市場に行ってしまう、あるいは他県から来たのがほかのほうにおろしてしまうというのをわかっていながら、あえて1カ所の魚市場に絞るということは1つの私はアリバイづくりだと思うのです。誰が考えてもおかしいではないですか。しかも、単価が、A棟で上げた場合に安い、現在は。これからどうなるのかわかりませんけれども。
もう1つには、地元紙にも出ていましたけれども、漁業関係者がA棟の水揚げに協力しないということを記事にされていました。これはどのように捉えているのでしょう。実態はどうなのでしょうか。
◎間 水産事務所副所長 山名委員にお答えいたします。
協力しないということでは決してございません。今回1300トン余りではございますが、荷さばき所A棟でなければ水揚げできないといいますか、当然EUのための登録をとった漁船もございますし、A棟でなければ水揚げは――当然他の漁港でももちろん揚げられますけれども、八戸に来た場合はぜひA棟を使いたいというか、A棟を使う漁船があるということはあります。
ただ、以前よりスピードが遅いのではないかというところもそうなのですけれども、実際第一魚市場で水揚げをする際、第一魚市場にないA棟のよさというのは、第一魚市場で水揚げする際は、トラックが来て水揚げするわけなのですけれども、例えば大量に水揚げがあった日とかは、そのトラックが潤沢に配置がならなくて、A棟の場合は当然あいているわけで、当然2バース、2隻分あるので、変な話をしますと、来ればA棟で揚げるという事実があります。
A棟の今のやり方、改善計画の中では、委員がおっしゃられたようにスピードが遅いのではないかということが懸念の理由になっているのですけれども、それを打破するために、本来であれば6時半に第一市場を入札させる、始まってから水揚げが開始されるわけなのですけれども、A棟の場合は、着岸すれば朝5時半から水揚げを開始します。極端な話、100トンに満たないような場合であれば、第一魚市場で入札が始まる前に、A棟の場合はスカイタンクに入れて氷で保管するものですから、入札開始前に水揚げを完了するということもございますので、そういうメリットを享受、あやかっている漁船は第一魚市場で順番待ちして水揚げするよりは、A棟に来たほうが早いというのはわかっていますので、そのような船はリピートというか、最近は水揚げするようになってきております。そのように徐々にではありますけれども、漁船側にも理解が浸透してきているのではないかと私どもは感じております。
以上です。
◆山名 委員 感じているとか、感じていないとかでなくて、実態を見ればわかります。協力してくれる船もあるといっても、3万1000トンも揚がっているのに、A棟では二千何百トンしか揚げていないわけだから、協力になっていないわけです。
先ほどの答弁の中で、A棟の魚価、単価が少し上がってきているというお話がありましたけれども、これはどうなのですか。A棟で水揚げしたときに第一魚市場よりも高かったことがあるのですか。
◎茨島 水産事務所長 山名委員の質問にお答え申し上げます。
A棟のサバの平均単価をお知らせしたいと思います。平成27年度は878円、平成28年度は640円、平成29年度は635円、平成30年度は1072円、平成30年度は前年度、平成29年度に対しましてプラスの437円ということで、A棟の単価が上昇してきているものと考えております。
第一魚市場より単価が高かったことがあるのかということでございますけれども、平成24年度がA棟のほうが単価が高い年度でございまして、第一魚市場のサバの単価が974円だったときに、A棟は1311円という実績がございます。
以上でございます。
◆山名 委員 確認に行った議員から聞いているのですから、ちゃんとわかっていて伺ったわけです。
ただ、1年だけ第一魚市場のほうが高かったというのは聞き漏らしていましたけれども、いずれにしても、第一魚市場よりA棟の単価が高かったということはほとんどないということです。時間はかかる、単価は低いところでは普通は揚げないよね。そもそも魚の値上げについて、魚は鮮度が大事ですので、時間がかかれば単価が落ちてしまう。それが今のA棟の現状ではないですか。だから、協力したくてもできないと言うのかどうかわからないけれども、協力したくないと思っている人もいっぱいいると思うのだ。それがまず実態なのだということです。
もう1つ伺いたいのは、外部監査の指摘についても質問をしていました。現状対応できる漁船、あるいは工場や流通設備が少ないと指摘をしていますけれども、今後の見通しとすればどうなのでしょうか。
◎間 水産事務所副所長 委員にお答え申し上げます。
現状を受けてどうだ、ふえる見込みがあるのかというあたりだと思っていますけれども、八戸市にはEU認定の加工場はただいま1社しかございません。八戸港所属の漁船も、EU登録をとっている漁船は1隻しかございません。今、業界の人と話をしている限りにおいては、やはりEUのマーケットがどうなのか、売れる見込みがあるのかというところは、やはり経営ですので、当然慎重にリサーチをかけているところだとは思っていまして、なかなかハードルは高いとは思っています。
我々といたしましては、従来の水揚げと違って、A棟は衛生管理に特化というか、日本でただ1つの施設です。その衛生管理のすばらしさを十分伝え切れていないと思ってございますので、まずは我々は、要は消費者の人たちに衛生管理のすばらしさを十分に理解してもらわない限りは、きっと水揚げはふえていかないと考えておりますので、それをPRしながら、ほかの市場にないA棟の衛生管理という有利な面をアピール、PRしまして、使ってもらうように努力していくしかないと思っています。
以上です。
◆山名 委員 ただ、輸出のできない魚に付加価値をつけて、A棟で水揚げしたにしても、例えば一般のスーパー等で出回ったときに、こちらがA棟の魚です、こちらが普通の刺身用ですと比べられたときに、A棟で揚げたときには単価が高いからといって、消費者はそちらを選ばないです。通常の鮮度がいいから刺身にできるほうを、安いほうを選びます。私でも選びます。6時、7時になると何割引きかになります。それを狙って買いにいく人たちもいます。だから、A棟で付加価値をつけたにしても、一般の消費者にはほとんど売れないということになってしまいますよということが1つあります。
もう1つには、EUへの輸出基準レベルの投資を行ったとしても、その投資を回収できるような商品活用する販路が確立できていないという指摘です。この販路を確立するめどがあるのですか。これができなければ、A棟で揚げてもどうにもならないということになりますけれども、この点について聞きたいと思います。
◎茨島 水産事務所長 山名委員にお答え申し上げます。
先ほど間が答えたように市内の水産加工会社でEUハサップの輸出ができる製品を製造できる会社が1社あるのですけれども、何とか輸出できないかというところで情報収集したり、バイヤーといろいろな相談をしたりという努力を続けていただいておりますが、現在のところ、実を結んでいないところでございます。引き続き、水産加工会社と連携しながら、何とか輸出の実績につながるように、市としても支援してまいりたいと考えております。
以上です。
◆山名 委員 次の質問の中で、武輪水産がハサップの認定を受けた。したがって、ヨーロッパに輸出していますかと聞きたかったところだけれども、先にお答えをいただきましたので、やっていないと。それは武輪水産で働いている方にきちんと確認していました。EUには輸出していません。だから、たとえハサップの認定を受けたにしても、そういう販路がないということです。投資をしても回収できないことになりますので、そういう無駄なことを企業はやるわけがない。やはり自治体できちんと販路を拡大して、このような販路がありますので、皆さん、ハサップ認定を受けてくださいと言うのなら話はわかるけれども、そちらはそっちのけで、ただただA棟で魚を揚げましょう、鮮度がいいですと言っても、EU以外に拡大している販路がいっぱいあるではないですか。だから、別にEUでなくてもいいということなのです。
言いたいのは、やはりそういうリスクがありながらもチャレンジをした、その結果、失敗した。市長に言わせれば、方向性は間違っていなかったということですけれども、方向性が間違っていないのであれば採算がとれているわけです。チャレンジした結果、税金の垂れ流しになってしまっているから大きな問題になっている、我々も指摘をせざるを得ない。一般市民から見ても、八戸市議会は何をやっているのか、こんなに経費だけ使って、まだこの施設を稼働していていいのですかというような質問や意見も聞くわけです。そういうことに対して議会は答えていかなければならない責任があると思います。そういう意味での責任論をきっちり市長に再度お伝えしていただきたいと思っていました。
また、A棟でいろいろな魚種を揚げるような協議を国としているということなのですけれども、私、前から不思議に思っていたのは、サバがとれないのだから、ほかの魚を揚げればいいのではないかと思っていたのだけれども、A棟はサバに特化しなければならない施設なのですか。そこをちょっと聞きたいのです。
◎間 水産事務所副所長 EU登録自体はサバでとっておりますけれども、設備の性能といたしましては、サンマ、イカは性能としてはあると言われておりますけれども、いかんせん、猟期がサンマもサバも一緒の時期で、八戸市の主要魚種はサバです。サンマの水揚げは本当に少なくて、うちとしてはまず、力を入れるべきはサバだというところでサバに特化しています。近年イワシとサバは漁獲が逆転して、イワシもどうなのかという話もないわけではないのですけれども、商売、生産している人たちの商品を扱う施設ですので、失敗しましたというわけにはいきませんので、やるためには本当に慎重に検討して、ある程度の実験になるようなことをしまして、それなりに取り組んでいかなければならないというところなのですが、今はようやくサバに対しての水揚げのノウハウが蓄積されてきておりまして、できればうちとしてはサバに一生懸命取り組みたいと思っております。
◆山名 委員 平成32年度に自己評価をするということですけれども、平成32年度の頭に自己評価するのか、終わってから年度末に自己評価するのか、よくわかりませんけれども、今までのやりとりを聞いていて、改善策、これであれば成功するのだとは全然受けとめられないのです。皆さんが一生懸命やっているのはわかります。わかるのだけれども、今までやってきた結果がこうではないですか。
したがって、私はきちんとあるところで区切りをつけて、A棟をやめてしまう、あるいは普通の荷さばき所に改善をしていくというやり方をしないと、ずっと税金を垂れ流して、市長が決めたのだから、まあ、いいやなどというようなことはあってはいけないと思っていますので意見とさせていただきます。
以上です。
○藤川 委員長 以上で事前通告による質疑を終わります。
ほかに御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○藤川 委員長 御質疑なしと認めます。
以上で議案第5号平成31年度地方卸売市場八戸市魚市場特別会計予算の質疑を終わります。
本日はこれにて終了いたします。
明日も午前10時から開きます。御苦労さまでした。
午後5時20分 散会...